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北経随想|アジア随想

駅からおもてなし 新田晃一

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 北陸新幹線金沢開業が半年後に迫りました。期待は大きいです。関東圏だけでなく甲信越、東北からも観光客が増えます。金沢からシャトル便で能登に足を延ばす人も多いでしょう。和倉温泉駅はJR七尾線の終点ですが、私たち駅員は観光客の最初の案内人、仕掛け人とならなければなりません。

 和倉温泉駅の一日平均の乗降客数は四百十人。数年前までは四百人を下回っていましたが、世界農業遺産の認定などで能登が注目を集めたこともあってか、年末年始やお盆を中心に昨年度は回復が見られました。

 ただし、観光客にとっては不便なこともあります。今年四月には輪島市への直通のバスが廃止になりました。和倉温泉へ着いたのはいいが、そこから足を延ばせません。バスやタクシー会社、のと鉄道など他の交通機関と協力して、鉄道客を能登全域へ観光案内できる仕組みが必要だと思います。

 私たち駅員のレベルアップも不可欠です。能登の知識はもちろん、出口までの見送りや、重い荷物を代わりに持つことなど、小さな親切や気遣いが求められます。和倉温泉には「おもてなし」という言葉が根付いていますが、まさにそのおもてなし精神を身に付けてリピーターをつくることです。

 和倉温泉駅は昨年から、観光協会と連携して、特急の車内で乗客におしぼりを配ったり、駅に奉灯や花嫁のれんを置いたりしています。どれも「小技」ですが、能登を印象付けてもらうために、あらゆる知恵を絞っていきます。

 和倉温泉駅は観光の駅。新幹線開業をきっかけに、他の業種と一帯となって能登に人を呼び込みたいと思います。

 (JR西日本金沢支社七尾鉄道部・和倉温泉駅長)

 にった・こういち 1959(昭和34)年、金沢市生まれ。78年、高校卒業後に国鉄入社。金沢駅、JR西日本本社、同金沢支社輸送課などを経て2013年6月から現職。

 

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