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北経随想|アジア随想

新市場開拓へ日韓連携 寺尾重資

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 日韓の政治関係が冷え込んでいる、この中で北陸AJECが関係する事業から見えた韓国サイドの考え方を紹介しようと思う。

 韓国大邱で昨年十一月に開催された第十四回北陸韓国経済交流会議で、韓国産業通商資源部はこの会議が地域間協力として成果を挙げているとして「日韓両国の関係は経済的、地理的な近さから、どちらか一国が厳しい場合はもう一国も影響を受ける二人三脚の試合をするような状況」「すなわち両国が激しい競争の中でも、ライバルではなくパートナーとして役割を果たすために努力しなければならないことを意味する」「両国地域間の交流、協力が産業全体にかけてより高いレベルの協力を築いた時、両国の経済的な利益もさらに高めることが可能になると思う」などとあいさつした。

 また、KOTRA名古屋貿易館(ジェトロに相当する韓国政府系の機関)は北陸AJECに協力を要請し、北陸企業を訪問した。

 訪問記の詳細は、この三月発刊のウォームトピックに掲載。北陸の印象は「訪問企業の技術力にはもちろん、それ以上にものづくりに対する精神に、そしてそれを産み出した企業風土に大いに感動した」とし、新たなビジネスの展開を期待したいとする。

 北陸韓国経済交流会議の支援メンバーの日韓産業技術協力財団では、日韓の企業が連携して第三国へ進出を促進しようとする動きがある。昨年はインドネシア、ことし二月にはミャンマーを訪問し、新たな市場開拓の可能性を模索している。インフラ、資源開発が主な対象であり、北陸企業にとってはなかなか入り込めない分野だが、日韓連携の新たな方向性ともいえる。

 北陸AJECはこの三月、韓国と共同で、北陸地域と韓国との事業連携について調査を始めた。新しい関係を模索したい。

 てらお・じゅうじ 1974(昭和49)年上智大卒。北陸電力入社後、97年北陸経済連合会(北経連)理事事務局長、2003年同専門部長、05年同常務理事、北陸AJEC(北陸環日本海経済交流促進協議会)常務理事事務局長。11年北東アジア学会理事。金沢市出身。64歳。

 

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