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北経随想|アジア随想

国際化の意味合い 寺尾重資

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 北陸の企業がどのように東南アジア諸国連合(ASEAN)と向き合えばいいか、北陸AJECはジェトロアジア経済研究所と共同で調査をしている。この中で、企業の国際化の意味合いがあらためて議論された。

 参考になったのが、北陸AJECが定期的に実施している企業の国際化マインドアンケート。リーマン・ショックを挟んだトレンドだが、国際化した企業は国際化していない企業より国内生産、国内販売を落としている。国際化に伴う空洞化でないか。

 一方、もうひとつの結果がある。国内の雇用は逆の動きとなっている。また経営戦略、研究開発機能も拡大したとしている。これは国際化がなかった場合、企業の存続がどうなったのかと感じさせる結果である。国際化の意義をあらためて感じさせられた。

 国際化を考える国、地域はここ数年拡大・多面化し、国際化の複雑性も顕著化している。このためASEAN調査視察には、北陸AJECの企画委員で中国出身の金沢星稜大の宋涛先生に参加を依頼した。中国の視点でみた北陸企業のASEAN進出について示唆が示されると考える。

 北陸は中国東北地方とは地理的に近く、経済的・人的交流も深い。中国東北地方と日本は定期的な交流会議を開催している。中国東北三省、内モンゴル自治区、そして日本の順に開催。中国側は日中交互での開催を望んでいると、出席した日中経済協力会議の関係者から聞いた。

 二〇一二年のハルビン会議に参加したが、これから大きな発展の可能性のある地域であり、日本の技術を期待している。新しい経済関係を構築し「チャイナプラス1」に走るだけでなく中国を新たな形でとらえることが必要だ。

 会議は一四年に内モンゴルで開催されるが、北陸新幹線が金沢まで来る一五年には北陸で開催されたらと感じた。

 てらお・じゅうじ 1974(昭和49)年上智大卒。北陸電力入社後、97年北陸経済連合会(北経連)理事事務局長、2003年同専門部長、05年同常務理事、北陸AJEC(北陸環日本海経済交流促進協議会)常務理事事務局長。11年北東アジア学会理事。金沢市出身。64歳。

 

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