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北経随想|アジア随想

安全・安心の食品づくり 川合声一

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 二〇一三年は有名ホテルや百貨店での食品の虚偽表示問題が次々と明るみに出たり、外国産食品の危険性がマスコミでセンセーショナルに報道されたりと、消費者の食の安全に対する意識を高めた一年だったといえる。

 お米の業界では、〇八年に発覚した事故米不正転売事件を契機に一〇年からトレーサビリティー制度が始まり、米に関する商品は産地情報の伝達が必須となった。しかし一三年秋、この法律に違反する事件が起きてしまった。卸売業者が中国産米を国産米と偽り販売していたのだ。このような状況において、消費者は一体何を信じて食品を購入すればよいのか。食品を販売・提供する会社の規模や知名度だけでは安心ができない、国の法律や制度でも安全性が確保できない−となると、消費者が自衛するしかない。

 最近は商品のパッケージにお客様相談担当のフリーダイヤルを表記している場合が多く、安全性に疑問があれば直接問い合わせるのが一番だ。その際、誠実に対応してくれる企業かどうかというのも一つのチェックポイントとなる。ありがたいことに産地情報や安全性に関する企業への問い合わせ結果をまとめたインターネットサイトがあり、それらを活用する手もある。

 また、食品メーカーの場合、一般のお客さんに対して工場見学を受け付けているかどうか。受け付けていないメーカーは、何かを隠していると思われても仕方がない。自社直営農場で農産物を生産している飲食チェーン店や小売りチェーン店も増えてきている。このような傾向は地産地消に資するし、環太平洋連携協定(TPP)交渉参加で不透明さを増す日本の農業を守るためにも歓迎すべきことだろう。 (日の出屋製菓産業社長)

 かわい・せいいち 1954(昭和29)年富山県南砺市生まれ。76年早稲田大卒、米国留学を経て78年に日の出屋製菓産業(同市)入社。99年社長就任。市商工会福光支部長、市観光協会会長なども務めている。

 

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