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北経随想|アジア随想

海外を視野に入れたビジョン 寺尾重資

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 北陸経済連合会は、過去幾度か海外を視野に入れた北陸ビジョン、戦略を策定してきた。

 一九九七年に創立三十周年を記念して、「北陸二十一世紀ビジョン」を策定。北陸を環日本海経済圏の中心と位置付け、北陸の産業、交流、文化、生活における二〇一〇年、二〇年の将来像を描き、スローガンを「北陸はひとつ、恵まれた自然を守り、英知・情報・技術を結集し、世界に開かれた産業・文化の拠点、日本海国土軸の中心を目指す」とした。

 〇五年には、東アジアを視野に入れた北陸三県一体となった環日本海交流のあり方、ゲートウェイ機能のあり方を検討し、今後の地域戦略の方向性を取りまとめた。

 北陸は東アジアの経済発展を取り込んで発展すべきだとし(1)チャンスとリスクを見極めた東アジアとの取引・進出の拡大(2)北陸と東アジアとの交通ネットワーク、物流機能の強化(3)北陸の特色ある観光資源を生かしたインバウンド観光の推進(4)北陸の技術・ノウハウ・特性を生かした産業の振興−の四つの重点戦略にまとめた。

 一方、〇九年に国の国土形成計画「北陸圏広域地方計画」がまとめられ、北陸圏の将来像を「世界に開かれた日本海側における交流の中枢拠点、人々をひきつける暮らしやすさ日本一」と描いた。

 東アジアの発展に伴って日本海が国際物流の大きな通路となった現在、そして北陸新幹線の金沢開業が目前に迫るなど北陸の各種インフラ整備が進む中、また東日本大震災を契機に日本海地域の重要性が再認識される今日、あらためて北陸地域のビジョンを考えるべきであり、特に海外との対応を考えた場合、北陸三県一体となったビジョン、実現に向けての取り組みが今こそ望まれると思う。

 てらお・じゅうじ 1974(昭和49)年上智大卒。北陸電力入社後、97年北陸経済連合会(北経連)理事事務局長、2003年同専門部長、05年同常務理事、北陸AJEC(北陸環日本海経済交流促進協議会)常務理事事務局長。11年北東アジア学会理事。金沢市出身。64歳。

 

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