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北経随想|アジア随想

視察で感じたこと 寺尾重資

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 北陸AJECは十一月中旬、北陸経済連合会と合同で、東南アジア諸国連合(ASEAN)視察を実施した。北陸経済連合会の同地域への視察は二十年ぶり。

 一九九三年のベトナム視察報告書には「この地域はここ数年高い経済成長をとげ、特にベトナムは、ドイモイ政策によって外資導入を積極的に推進し、アジアのラストフロンティアとして脚光を浴びている」、九六年のミャンマー視察では「豊かな天然資源と勤勉で低廉な労働力により『ポスト・ベトナム』と位置付けられ、民主化や市場経済制度の導入の動きから直接投資先として注目が集まってきている」と記載されている。

 今回のASEAN視察も、定期的企業アンケートから関心地域が中国を抜いて一位になったことを踏まえ実施した。二〇一五年のASEAN共同体に向けて国境を越えた連携が進められている。こうした背景により整備が進められている回廊、そのうち発展状況が異なる南部回廊、タイ、カンボジア、ベトナムを視察することにした。

 各地で遺跡を見たが、この地域は民族紛争の歴史であり、現在の発展段階も違う。日本企業が進出するには、三国の均衡ある発展が望ましい。各種インフラ整備、行政機能向上などがこれからである。

 タイでは、訪問時カンボジアとの世界遺産地帯の帰属問題で、一万人規模のデモが発生したが、いま行われている反政府デモは予想もしなかった。

 当時の報告書にもあるが、国民性はいろいろ違うが、ピリピリした感じがなく、雰囲気が温かいと感じ、非常に親日的であった。この関係は大切。

 そんな中、韓国、中国企業の進出が目立つ。特にカンボジアでは、中国がトップドナー国(資金提供国)であることが気にかかる。

 二十年という期間、変化をどうみるかである。国際交流は継続が必要であり、継続した情報収集・発信の重要性をあらためて感じた。

 てらお・じゅうじ 1974(昭和49)年上智大卒。北陸電力入社後、97年北陸経済連合会(北経連)理事事務局長、2003年同専門部長、05年同常務理事、北陸AJEC(北陸環日本海経済交流促進協議会)常務理事事務局長。11年北東アジア学会理事。金沢市出身。64歳。

 

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