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北経随想|アジア随想

地方は反乱を 清水亮一

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 私は独立して二十九年目になります。いわゆる創業者です。不動産業は地域の活力の上に成り立つ商売です。最近地方の元気のなさが気になりませんか? 少子高齢化も一つの原因ですが、基本的な原因は全国一律の都市計画にあると私は思っています。

 都市計画法に基づいて一九七五(昭和五十)年、私の地元・小松市でも都市計画区域を導入しました。でもそれは何ら将来の展望のないものでした。将来の小松をどうするというビジョンが市民、行政にもないという不思議なもので、全国一律、金太郎あめみたいな計画です。

 地方の特徴が失われ、これではいけないと、まちづくり運動が盛んになりましたが、地域の都市間の連携もなく個別に活動するので、道路や施設もうまく整っていません。特にこの人口十一万人ぐらいの都市が、何の変哲もない町に成り下がっているのです。

 世の中は非常な変化を遂げ、災害をも経験し人々の価値観は大きく変化しています。しかし四十年近くたつのに都市計画区域の基本的な修正がほとんど加えられない、こんな都市計画があるでしょうか?

 江戸時代に前田の殿様が小松に隠居城を構え、鍛治町、細工町など特色のあるまちづくりをしました。それによって糸や鉄の産業が盛んになりました。金沢も含めて加賀藩独自で都市づくりがなされたのです。日本の各都市が独自の味わいを持って発展したのです。それを今は都市計画でドンドン壊している…?

 私は都市計画をしっかり見直すべきだと思います。将来どんな小松にしようかという市民のコンセンサスこそが必要だと思います。地方が元気になるためには、その都市計画づくりを通して市民づくりこそが必要なのです。

 金太郎あめみたいな全国一律の都市計画なんてくそくらえという地方反乱の中から、地方の活性化が始まると思います。

 元気を出そう小松、石川、北陸!! こんなに災害が少なく、食べ物がおいしい町は全国どこへ行ってもないのですから。住みよい都市計画が今こそ必要!

 (清水不動産サービス代表)

 しみず・りょういち 1946(昭和21)年、石川県小松市生まれ。近畿大卒業後、会計事務所、信開ホーム勤務を経て84年に独立し現職。グループ3社を率いる。「お客さまと共に育つ」「家庭を大切に」が社の方針。

 

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