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社長を語る

ウーマンスタイル(金沢市) 成田由里社長(44) 女性の声 企業に届ける

発酵食について学ぶ講座の運営に関わる成田社長=金沢市で

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 「女性向けマーケティング会社が北陸にはない。ほしいと思っている人がいるのでは」

 子育てや介護で社会から一時的に離れている女性の声を、企業に届けるのを目的に起業した。

 石川県を中心に約八百三十人いる会員(女性消費者)の声を反映させる方式で、販売促進プロモーションの企画運営のほか、イベントでの女性ファンづくり、座談会やモニター調査を手がける。広報活動の一部を担うことも。参加した会員には換金できるポイントで還元する。

 発酵食を通じた美容と健康を追求するファンクラブの運営、農業を応援する交流事業、住設ショールームに主婦らの視点を取り入れるプロジェクト、ガスコンロの使い勝手をPRするための料理の実演…。始めてみると「こんな会社があったのか」と、企業の口コミで仕事が広がった。

 「企業にとって、お客さんとの距離感は難しい。近いと逃げられてしまう。お客さん以上、友達未満にもっていくのが仕事。企業と消費者との間を取り持って、良さをかみ砕いてPRすれば、女性の食い付きが良くなる」

 座談会や覆面調査の結果に関心を示す経営者が多いという。お客さんの声を聞いているようで、聞けていない企業が多いためだ。紙面の消費者アンケートをしても本音を言ってもらえない、情報発信するのが苦手、十分な広告費をかけていない。問題点から需要が生まれるが、サポート役に徹する。

 「販売促進活動などは基本的に企業自らが主体的にやること。そうでないと会社にノウハウが残っていかない。女性社員チームをつくっても、コーディネーター(調整役)が不在でうまく回らないケースがある。私たちがチームに入り、商品やサービスが生きてくるように活性化できればいい」

 今後は、男女の買い物の考え方の違いを踏まえたセールストークの組み立てや、店の見せ方のコンサルティング業務を強化していく。

 「男女の違いを踏まえて、女性に特化したモノ、サービスを売る時代になった。女性にどう響くかを提案するビジネスを充実させていきたい。例えば、住宅や自動車のローンを組むのは男性でも、女性が商品などを選ぶ権利が強くなっている。モノ選びで男性は機能を比較するが、女性は使い心地や気持ちよさ、幸せを満たしてくれるかを重要視している」

 ウーマンスタイル 2008年2月創立、09年11月、資本金100万円で株式会社化。11年11月、金沢市畝田西から同市鞍月に事務所移転。社員は社長を含めて4人。

 なりた・ゆり 1991年京都産業大卒業後、オリックス入社。リースや金融商品の営業を担当した。95年出産を機に退職。専業主婦の後、2001〜06年、女性マーケティング会社「ハー・ストーリィ」の契約ディレクター。フリー活動を経て08年ウーマンスタイル起業。石川県中能登町出身。2児の母。

 

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