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社長を語る

マックスバリュ北陸(金沢) 中川伊正社長(46) 「現場主義」で顧客つかむ

店内で打ち合わせをする中川社長(左)=金沢市高柳町のマックスバリュ東金沢駅前店で

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 社長に就いて二月で丸三年。店長経験が長かっただけに「一店舗の運営から会社経営へと立場が変わり、最初は戸惑った」と振り返る一方、店長時代に培った店舗を巡りながら問題点をあぶり出す「現場主義」を貫く。

 流通大手のイオン(千葉市)は二〇一〇年二月、子会社イオンリテール(同)のスーパーマーケット(SM)事業を分社化し、全国六地域のSM運営を各地域に設立した100%子会社に任せた。その一つがマックスバリュ北陸で、「大きなプレッシャーを感じた」。四十三歳での社長就任は子会社六社の中で最も若かった。

 長崎県で生まれたが、父親は化粧品販売会社に勤めるサラリーマンで転勤族。自身も小学校時代は大阪、中学、高校生活は名古屋で過ごした。「国内でも地域によっては風土も環境もまったく違う。一カ所で生活する良さもあるが、親の転勤でいろんな経験ができた」

 関東の大学に進学し、体育会でアメリカンフットボールに熱中した。練習のオフには「食べ物が好きだった」とコンビニエンスストアや百貨店でアルバイトをする機会が多く、「物を売り、物流の裏側を見ていたら興味がわいてきた」。自然な流れで卒業後は小売業界に飛び込んだ。

 食品スーパーは、生鮮食料品も扱うようになったコンビニやドラッグストアなど異業種との激しい戦いにさらされている。「どうやって多くのお客さまをつかむか」で頭の中はいっぱい。食品畑を長く歩み、農産、水産、畜産物の地元「生鮮三品」を充実させることはもちろん、「これからはカット済み野菜や、味付きですぐ調理できる食材など、ひと手間かけた食品提供が不可欠」と力を込める。

 「しっかりした人材を育てれば会社は成長する」。消費者と最も身近な存在は各店舗の従業員だけに、「指示されたことを行うだけでなく、何をすればいいのか自分で考え、改善しようとする姿勢が大事」。新店開設も含め三店舗の店長を経験したからこその確信だ。各店舗を巡回するときは「起業家精神を持って」と全従業員に訴え続ける。

 一二年八月に金沢市に増泉店をオープンさせた。社長就任以降、初の新規出店で計十店体制となった。「まだまだ規模は小さい。これからは年間一、二店は開業したい」と意欲を燃やし、「一日も早くマックスバリュ北陸が地場スーパーと認められたい」とも。四年目に向け、北陸に骨をうずめる覚悟で攻めの姿勢を貫く構えだ。(基村祐一)

 マックスバリュ北陸 イオングループの食品スーパーの一つ。北陸3県と新潟県を管轄する。店舗は石川6店、富山3店、新潟1店の計10店を展開。従業員はパートを含め約1080人。

 なかがわ・いせい 1966(昭和41)年長崎県長与町生まれ。90年、イオン前身のジャスコ入社。マックスバリュ刈谷店(愛知県刈谷市)の店長、同千種若宮大通店(名古屋市)、同おゆみ野店(千葉市)の両開設委員長と両店長を経験。イオンリテールのマックスバリュ事業本部営業企画部長を経て2010年2月から現職。

 

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