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社長を語る

NTT西日本北陸事業本部(金沢市) 森英俊本部長(54) 光回線の可能性を模索

社員たちとタブレット型多機能端末を活用したサービスについて語り合う森事業本部長(左から3人目)=金沢市で

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 子どものころ、自宅にいくつも転がっていたダイヤル式の黒電話で、よく遊んだ。電話工事業を営んでいた父。仕事にもよく付いていった。物心ついた時には、自然と電気通信の技術者を目指すようになっていた。大学を卒業し、日本電信電話公社(現NTT)に入社。ネットワーク部門の技術者として、必要とされる通信網と設備を整えてきた。

 インターネットの普及で、電話回線は一九九〇年代からネット回線へと役割が変わった。総合デジタル通信網(ISDN)、非対称デジタル加入者線(ADSL)へと、より多くのデータをより速くやりとりできるようになってきた。

 二〇〇〇年からは、家庭用光ファイバー通信回線(FTTH)の整備が進んでいる。「光回線は、家庭にデータの高速道路をつなげるようなもの。こんな時代が来るとは」と感慨深げだ。

 ただ、重要なのは光回線そのものではなく、「光回線で何が便利になるか、どんな価値が提供できるか」。離れた医師と高画質の映像をやりとりして診療を受けるなど「ネットになじみの薄い層に訴求できるサービスがたくさんある」。高齢者向けパソコン教室で光回線サービスを紹介したところ、歌手の動画に合唱する盛り上がりを見せた。

 「観光情報も、多くの情報をスマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型多機能端末に有効に伝えられる」と検討中。〇三〜〇六年に務めた高知支店長時代にも、いろいろな地元企業と協力して観光スポットをアピールして観光客を呼び込む活動に取り組んだ。「石川県も兼六園など観光資源の宝庫なので、効果的にPRしていきたい」と言う。

 NTTグループが光回線サービスを始める際、金沢市で〇〇年に試験導入した経緯もあり、「北陸はITの良さを理解し、取り入れる土地柄」と分析。今後も、北陸から全国に広げていけるサービスを模索する。

 (吉田通夫)

 NTT西日本 電話やインターネット回線の敷設管理を手掛ける電気通信事業会社。NTT改革の一環で、地域事業会社として1999年に設立。2012年3月期の単体営業収益(売上高)は1兆6763億円。北陸三県を管轄する北陸事業本部の従業員数は約3000人。

 もり・ひでとし 名古屋市出身。富山大工学部卒後、1982(昭和57)年日本電信電話公社入社。高知支店長、NTT西日本技術革新部ITイノベーション部門長などを経て2010年7月から現職。54歳。

 

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