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社長を語る

石川トヨタ自動車(金沢市) 架谷洋司社長(47) 来客急増 理想の店舗に

トヨタ店の基軸車「クラウン」の前に立つ架谷社長=金沢市で

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 「ようやく理想の店舗に近づいてきたよ」。昨年十月と十二月に相次いでオープンした金沢東店(金沢市)と野々市店(石川県野々市市)。明るく広々としたショールームに、客がゆったりとくつろげるラウンジ、おもちゃがあるキッズコーナーも。もてなしを重視した“来店型”の店づくりを目指した。

 「営業マンが外回りをする拠点のような場所だった」店づくりを、客にじっくり車を選んでもらう空間に変えようと心を砕く。「訪問営業のスーパースターに頼る売り方でなく、いかにお客さまに足を運んでもらうかが大事」と、野々市店は周辺の二店を統合しての新設。旧二店は合わせて一日平均三十組の来店だったが、新店は百組に急増した。

 自動車ディーラーの三代目社長。父親の仕事を間近に見て育ち、「自分もこうなるのかな」と漠然と思っていた。大学を卒業後、迷うことなくトヨタ自動車(愛知県豊田市)に入社。現場をしっかり捉え、問題点をあぶり出し、それを改善する−。六年間の勤務で「現場第一主義」をたたき込まれた。「会社経営で最も大切」と、父親の会社を継いだ後も常に問題点を見つけることを意識する。

 二〇〇五年六月、社長就任。〇八年八月のリーマン・ショック後や、一〇年九月にエコカー補助金が打ち切りになった際に需要が冷え込むなど、環境の変化に左右されやすい自動車販売業界。「どんなことがあってもドタバタしない経営体質にしなければ」。新車を一台も売らなくても利益を出せる経営に向け、車検や整備のサービスと中古車販売にも力を入れる。新車購入者の家庭にコンパクト車と軽自動車があれば、三台まとめて車検や整備を任せてもらう営業を仕掛けた。

 「車の保有台数は減っていない。ハイブリッド車や電気自動車もどんどん新型が登場し、高い整備技術が求められる」。トヨタ自動車に従業員を派遣するなど、技術教育にも力を入れる。「お客さまとの絆を強くすれば、この業界の未来は明るい」。理想と信念を胸に、従業員に日々こう言い続ける。(基村祐一)

 石川トヨタ自動車 1946年設立。石川県内に13店舗を展開。従業員280人。2012年3月期の売上高は130億円。ネッツトヨタ石川、トヨタレンタリース石川、トヨタエルアンドエフ石川の関連会社がある。

 

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