トップ > 北陸中日新聞から > 北陸けいざい > 社長を語る > 記事

ここから本文

社長を語る

k・コンサルティングオフィス(石川県野々市市) 中西宏一社長(44) 同じ目線で再建手助け

利益を出せる仕事の進め方について、建設会社の社員たちとミーティングする中西社長(中)=石川県能美市で

写真

 借金まみれで社員給料が未払いという倒産寸前の設備業者から、コンサルティングを頼まれた。一度は断ったが、行政が派遣するコンサルタントも取り合わなかった経営者夫婦に「あんただけや」と懇願されて根負け。経営者が諦めていないこともあり、「とりあえずやってみます」と引き受けた。

 銀行などとの交渉に同席。新たな資金調達も加えて代位弁済に持ち込み、経営再建のプランをまとめ上げた。借金返済の催促が無くなり、今では売り上げの回復に専念しているという。「コンサルタントもここまでできる」。小さな会社ほど助けるべきだという初心を確認する機会になった。

 現場に飛び込んで一緒に考える異色のタイプ。担当会社の社員と同じ名刺を持ち歩き、チャンスがあれば営業を仕掛けて受注につなげる。「少しでも多くの会社を助けるには同じ目線の行動が一番。手本も見せられる」と、北陸を走り回る。

 「本当に困っている会社ほど避けている」という大手コンサル会社のやり方に納得できず、独立したのが四年前。建設資材を販売する大手商社で北陸統括部長まで務めた経験もあり、扱う分野を建設業の一本に絞った。業界の疲弊は想像以上。依頼が次々と舞い込んできた。

 現場に飛び込む姿勢や赤字企業の黒字化を次々と達成する手腕が口コミで広がった。担当会社は右肩上がりで十一社に。談合を摘発された石川県奥能登地方の経営者たちも相談に駆け込んでくる。

 経営を立ち直らせる時に最も重視しているのは利益率だ。売上高に占める利益幅を、事業ごと取り扱い業種ごとに細かく洗い出す。そして目標の数字を決める。「目標や決め事に縛られるのは嫌だっていう意見もあるけど、会社全体の明確で細かな判断基準が必要。営業にも仕入れ交渉にも粘りが生まれ、結果が変わる」

 「考え続けることがコンサルタントの仕事」が信条。「どんな会社にも生き残る価値はある。そして再建は可能なんです」

  (大島康介)

 k・コンサルティングオフィス 2008年3月設立。中西社長と事務員1人の、全国でも珍しい建設業専門のコンサルタント事務所。売上高2000万円。中西社長は、三谷産業コンストラクションズ北陸統括営業部長、NBCコンサルタンツ金沢支社長を経て独立。売上高5億円までの小企業を中心に手掛ける。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索