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独自の“改造”技術世界に 南砺・サノデザイン スポーツカー生産本格化へ

「SD−1」(左)、「86フューチャースポーツ」と佐野雅幸代表=富山県南砺市で

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米国進出も視野

 自動車部品など開発、製作のサノデザイン(富山県南砺市)が市販のスポーツカーをベースにした「カスタムカー」(改造車)の本格生産に乗りだす。昨年、マツダのNDロードスターを使って開発したのに続き、一月にトヨタ自動車の86(ハチロク)を基にした新車を完成。受注生産で今春から順次、二台の出荷を目指す。将来は米国市場も狙う。(阿部竹虎)

 同社は車の空気抵抗を低減するエアロパーツや、義手、義足などの医療部品の試作が業務の主力。光岡自動車(富山市)で開発に携わって独立した佐野雅幸代表が昨年一月に開発し、「SD−1」と名付けた車は流線形が特徴。同月に千葉市で開かれた改造車の展示会「東京オートサロン」のコンテストのドレスアップカー部門で最優秀賞を獲得した。

 今年一月に完成した車は前面を鋭角なデザインにして「86 フューチャー スポーツ」と命名した。いずれも車体を強化プラスッチックやカーボンの部品で加工した。

 二台とも生産に一カ月程度かかる。価格はSD−1はロードスターの本体、加工部品代、工事費合わせて約五百万円。86は約四百万円。ベースとなる車を保有している場合は、本体代は不要。これから受注を受け付ける。購入希望者は十人程度いるという。SD−1を四月ごろ、86を夏に出荷する予定。二〇二〇年三月期の売上高は約三千万円を見込んでいる。

 米国での販売を考えているのは、同国に巨大なカスタムカーの市場があるため。佐野代表によると、カスタムカーは日本より米国を中心とした海外で人気があるが完成車を米国へ送る費用が高い。船便で一台当たり二百万〜三百万円必要という。このため同社は経費削減を目的に、日本から送った部品を組み立て、販売も担当する会社を現地に設立することを検討する。

 現在の従業員はアルバイトの男性一人のため、一〜二年後をめどに技術者を五人程度採用したいという。佐野代表は「開発した車が世界中を走っている姿を見てみたい思いがある。南砺市で培った技術を世界に広げたい」と意気込む。

 

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