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水田見回り 負担軽減 水位変化 メールで通知

水田管理省力化の実証実験で設置された水位センサー=富山県南砺市内で

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KDDIなど3者 南砺で実証実験

 KDDI(東京)、ケーブルテレビのとなみ衛星通信テレビ(富山県南砺市)、小坂営農組合(同市)は今夏、田んぼの水位変化を携帯電話で農家に知らせる実証実験をした。モノのインターネット(IoT)を活用する「スマート農業」の取り組みの一環。農家の負担軽減を図るのが狙いで、来春から本格化させる予定。(阿部竹虎)

 実験は、KDDIが一月に運用を始めた独自のネットワークを利用。容量の少ない情報を小さな力で電波に乗せ、携帯電話の回線を経由して広域に発信できるのが特徴。KDDIの実験は兵庫県豊岡市に次いで全国で二例目。

 具体的には、田んぼに設置した棒状のセンサーで水温、地温、水位の変化を把握し、一定の水位になった際にメールでスマートフォンなどに通知する。例えば水がなくなると「水位ゼロ」などと表示される。センサーは乾電池で作動する。

 営農組合は二十八人の組合員の多くがコメ農家と会社員の兼業で、日中の水田の見回りは高齢の家族が担当している。田植えから稲刈りまでの約五カ月間、一日三回、水位をチェックするのは負担が重く、省力化が課題となっている。

 実験は八月、日本酒向けの水稲「五百万石」をつくっている四千平方メートルの水田で行われた。常本孝悦組合長は「『水位ゼロ』の通知を受けて行ったら、実際に水がなくなっていた。便利」と効果を実感した。KDDIの担当者は「田に水を入れてから満杯になるまでの時間を正確に検知できた。来春の実験では水温の計測が稲の生育を見守る農家の役に立つか確認したい」と話している。

 

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