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加賀友禅 建物内装に活用 加賀染振興協 ライトパネル制作

ライトパネルを説明する杉浦伸副理事長=金沢市内で

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 加賀染振興協会(金沢市)が加賀友禅を着物以外にも活用し、販路を広げようと「ライトパネル」を制作した。需要が落ち込む加賀友禅の新たな活用法としてホテルやマンションなどの照明やインテリアでの需要を提案する。

 ライトパネルは、ガラス板で挟んだ加賀友禅の生地の背後に光源を置く仕組みで、光源のない部分を含めて縦七十五センチ、横二百八十五センチ。二十五人の作家がコイをテーマに描いた加賀友禅や金箔(きんぱく)風の素材を使った大小八十個ほどのパネルを組み合わせた。協会が昨年十月に制作した。

 協会によると、加賀友禅の年間生産額は一九九〇年代初めの二百億円をピークに二〇一七年は二十七億円に落ち込んだ。生産額の九割以上が着物向け。協会は〇二年ごろに「新分野研究委員会」を立ち上げ、ランプシェードや洋服のガウンなどの活用を試みたが商用化に結び付かず、今回パネルを作った。

 制作者の一人、杉浦伸副理事長は「普段創作の対象にしている着物から離れ、作家に多様な表現が生まれることが分かった。将来の活路が見えてきた」と期待。中川聖士事務局長は「建物の内装に活用できるように展開したい。実用例の第一号を目指してPRしていく」と話している。

 ライトパネルは、金沢市鞍月の石川県地場産業振興センター本館で二十八日まで開催中の「加賀友禅 DECO KOIZA 鯉(こい)×恋×来 展」(県産業創出支援機構主催)で公開されている。終了後は加賀友禅会館(金沢市小将町)で九月一日から展示する。

 入館料は大人三百十円、中学生以下二百十円。 (阿部竹虎)

 

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