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北陸経済ニュース

屋上キッチン 進化形 野々市のゼック 製造・販売

西武池袋本店の屋上に設置されたキッチンカート

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可動カート店舗 百貨店集客7倍も

 移動販売車の製造、販売のゼック(石川県野々市市)が手掛けた、エンジンなしでタイヤのみの可動式店舗「キッチンカート」が好評だ。移動ができるため、固定型店舗が置けなかった場所を有効活用できるのが強み。東京の百貨店の屋上スペースにも飲食店舗として導入されており、来場客の増加に一役を買っている。 (織田龍穂)

 キッチンカートは、移動販売車に積んでいる調理場部分を外して車輪を付けたようなイメージ。標準サイズは奥行き二・三メートル、間口三・六メートル、高さ二・七メートルの箱型で、形や大きさは注文に応じて変えられる。一台二〜三トンほどで、タイヤが付いているため手で押して移動できる。店舗の下に隙間があり、強風がふいても風が抜けるため、安定性も高い。ゼックによると、ビルの屋上スペースはプレハブ店舗だと設置できない場合が多いのに対し、キッチンカートなら設置できる可能性があるという。

タイヤが付いて動かせるキッチンカート

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 東京都豊島区の西武池袋本店は、二〇一五年四月に屋上スペースをリニューアルした際、ゼックのカートを導入した。かつては子ども用遊具や一部売店などがある昔ながらのデパートの屋上だったが、デパ地下や衣料品に続く第三の売りにしようと改装。四季を感じるおしゃれな庭園スペースに加えて食も充実させ、カート十台に多彩なグルメの店舗をそろえた。現在の屋上の年間来場客数は改装前の七倍にもなる百四十万人に。担当者は「ファミリー層やお一人様の女性が増えた」と手応えを話す。

 西武池袋本店のほか愛知県豊田市の百貨店屋上にもすでに納入し、他の百貨店との話も進んでいる。永井祐城社長は「百貨店の活性化の手段として有効ではないか」と期待する。

 今後は公園でのイベント時の飲食ブースや、飲食店がイスラム教徒(ムスリム)向けの「ハラール食」を提供する際の専用キッチンとしても提案していく考え。

 

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