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北陸経済ニュース

スイートに加賀友禅の四季 ホテル日航金沢

(上)モミジやツバキの柄が壁紙に施されたベッドルーム(下)藤の花が描かれたリビング=いずれも金沢市のホテル日航金沢で

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 加賀友禅の和柄が壁紙などに施された華やかなスイートルームが金沢市のホテル日航金沢にお目見えした。客室の装飾品や照明の位置にも気を配ってデザインされ、室内にいながら日本の「四季」を楽しめる趣向。北陸新幹線開業で増える国内外の観光客に金沢の魅力を発信し、海外の富裕層を含めた集客にもつなげる。(織田龍穂)

作家・上坂さん 華やかな壁紙デザイン

 二十七階にあるスイート三室のうち一室を五月に改装し、「Suite Room四季『MIYABI(ミヤビ)』」と名付けた。入り口は桜、リビングは藤の花、ベッドルームはモミジとツバキといった柄を印刷した壁紙を貼り、客室全体で四季を表現している。デジタル技術を駆使するなど自由な創作活動を展開する金沢市の友禅作家・上坂幸栄(うえさかゆきえ)さんが東京の壁紙メーカーと協力してデザインを手掛けた。部屋を下見した上で柄の配置や色合いなどを考えた。

上坂幸栄さん

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 上坂さんが、画像を拡大しても劣化しない「ベクトルデータ」と呼ばれる手法で描いた花や木々を壁紙にプリント。着物の柄と同じように緻密な柄が特徴。一方で、植物の先にかけて透けていくグラデーションを施すことで壁に溶け込むような質感に仕上げた。「着物ではできない壁紙ならではの表現がある」(上坂さん)という。

 一泊の正規料金は十万六千九百二十円(税込み)。日本人が数組、利用した。上坂さんは「友禅を知らない人にも泊まってもらい、国境を超えて文化を共有したい」と話している。上坂さんにとって今回が加賀友禅柄の壁紙施工の第一号。既に企業などから受注が入っている。

 

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