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北陸経済ニュース

うつのみや 七尾進出 本+食 一緒に並ぶ新たな店へ

スーパーと連携、29日開業

 老舗書店の「うつのみや」(金沢市)は二十九日、石川県七尾市のJR七尾駅前の商業施設「パトリア」に店舗を開業する。能登への進出は初めて。運営を任せる食品スーパーと連携し、スーパー内で本を販売するなど「本と食のコラボ(協働)」を検討する。新たな取り組みで能登の広域から集客する。(織田龍穂)

 新店はスーパーのカジマート(同県津幡町)が運営する初のフランチャイズ(FC)方式となる。二十九日にパトリア一階にオープン予定のカジマートの新店に隣接。文芸書、児童書、雑誌、参考書など一通りそろえる「フルライン」で、文具も取り扱う。能登在住・出身の著者の本や能登を舞台にした本を集めたコーナーを設ける。

 スーパーとの具体的な連携は商品の陳列。店舗(約四百六十平方メートル)の約二割のスペースでキッチン雑貨やテーブルウエアを販売し、料理本や食材を同じコーナーに集めるなど、今までの書店にはなかった新形態を目指す。スーパーの酒売り場にワインの本を置いたり、チーズのコーナーにおつまみの本を置いたり「多彩な連携」(宇都宮元樹社長)を検討している。こうした構想を出版社に提案し、好反応という。

 地域のにぎわいの拠点としてイベントやワークショップも企画。能登にゆかりのある著者のサイン会やスーパーと連携した食のイベントなどを計画している。

 能登には以前、個人経営の書店や小売店など取引先が多く、うつのみやが自ら書店を経営することはなかった。人口減少や書店の後継者がいないことなどで取引先がなくなり、うつのみやにとって「空白地帯」となっていた。こうした中、パトリアの核店舗「ピアゴ七尾店」が二月に閉店し、FCでの出店を決めた。

 うつのみやは創業百三十八年。本店は香林坊東急スクエアにあり、金沢を中心に書店七店と楽器店一店を持つ。宇都宮社長は「会社は古いが、能登では新参者。地元の書店としてかわいがってもらえるよう、いろいろな取り組みをしたい」と話した。

 

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