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狙いを聞く

他店にない品 強化を 大和 岡本志郎店長

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香林坊店を率い5カ月

 大和(金沢市)の岡本志郎香林坊店長は二月から旗艦店を率い、今月二十日で五カ月が過ぎた。大和の二〇一八年三〜五月期の連結決算は微減収だが、営業利益は前期比で三割超増えて盛り返した。景気回復で主力の婦人服にも復調の兆しが見え始めた。今後の展望をどうみているのか。 (嶋村光希子)

 −五カ月を振り返ると。

 「あっという間。お客さまにいかに満足して喜んでもらえるか、どんなサービスを提供したらいいかを追求する姿勢は前任の富山店長の時から変わらない」

 −最近の販売動向は。

 「おしなべて好調。美術品や呉服、貴金属などの高額品がいい。好調な化粧品もブランド力と機能性で若い世代にも支持が広がっている。貴金属は改装したティファニーや路面店から移った4℃など婚礼需要が高い。一つのブランドだけでなく複数の店を見て回れるのが人気の理由。食品はギフト需要が高く、核家族化で少人数用パックも人気。日常の食品は価格と品質が選ばれるポイントだ」

 −個人消費の傾向は。

「景気が良くなり、消費に結び付いている。高額品と、ファストファッションなどの安価な物に二極化している印象。『安かろう悪かろう』でなく、高機能でこだわりの商品が求められる。北陸新幹線効果で北陸三県だけでなく長野、新潟からの広域集客が順調。『大和でしか買えない』物の品ぞろえを強化したい。本格的な回復に至っていないアパレルは服選びそのものを楽しめる演出が大切。試着したり販売員とコミュニケーションしたりと、大和で服を選ぶのがレジャーの一環になれば」

 −体験型の「コト消費」への取り組みは。

 「商品にまつわる講座やセミナーの『コトメキ倶楽部(くらぶ)』が好評で、みそ造りやビールのおいしい飲み方などを紹介した。各売り場で『大和に行けば分かりやすい』がたくさんあるように工夫したい。地元密着の百貨店として家族で訪れてもらえるような企画も増やしたい」

 −最近力を入れているのは何か。

 「女性従業員十五〜二十人が新たなサービスや商品開発に取り組む『なでしこ部』の活動を今春から月に一回開いている。女性向けのスイーツ開発や母の日のサービスなどは好評だった。女性客に近い目線を持ち、男性の発想では出てこない生の声を大切にしたい。男性の若手従業員もチームをつくって、身だしなみや整理整頓を心掛けている。引き続き取り組んでほしい」

 おかもと・しろう 大東文化大経済学部を卒業後、1986年に大和入社。本社総務部長、富山店長などを経て、2018年2月から営業本部長兼香林坊店長、5月から常務取締役。金沢市出身。趣味は野球観戦。55歳。

会社メモ

 1923(大正12)年創業。香林坊店、富山店(富山市)、高岡店(富山県高岡市)の百貨店3店を経営するほか、金沢ニューグランドホテル(金沢市)も運営する。2018年2月期の連結売上高は455億900万円、営業利益は1億2400万円。18年3〜5月期の連結売上高は前年同期比1.0%減の110億3000万円、営業利益は33.7%増の1億4500万円。従業員は約500人。

 

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