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狙いを聞く

お客と一緒に汗かく 金沢信金 忠田秀敏理事長

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営業部など体制見直し 

 金沢信用金庫(金沢市)は今月、四つの地区別営業部やお客さま応援部を新設するなど体制を大きく見直した。顧客と日々接する営業店の役割を強化することで、対応を迅速化させるのが目的だ。忠田秀敏理事長は「相談すれば一生懸命に提案してくれると、お客に評価される信金を目指す」と強調する。 (平野誠也)

 −体制見直しの狙いは。

 「今はお客が取引金融機関を選ぶ時代。お客の成長、発展に向けて一緒に汗をかくような活動をしていかないと評価、信頼をいただけない。お客に一番近い営業店でそういう活動をしっかりとやり、本部はリスク管理や営業店のサポートに徹しようと体制を組んだ。支店長や地区別営業部長に融資の審査や営業などの権限を渡した。その方がお客からの話にスピーディーに対応できる。組織のあり方を本部が営業店より上というのではなくフラット(並列)化した」

 −お客さま応援部の設置も「顧客のための信金」づくりの一環か。

 「二年前に旧営業推進部にお客さま応援グループをつくり、中小企業や小規模事業者、創業する人から相談を受けながら経営支援のメニューや態勢を整えてきた。さらに力を入れようと部に昇格した。(低金利が長引く中で)金利競争にくみするのは厳しい。金沢信金に相談したら一生懸命やってくれると評価される信金にしていきたい」

 −今後の店舗展開は。

 「かつて五十以上あった店舗を三十二に減らした。この店舗網でしっかりやりたい。今、来店者は少なくなっている。信金は店に来てもらうより、お客の元に出向いていくところなので、店舗のあり方を整理してこれからの店舗戦略を検討してほしいと担当部署に指示した。しばらくの間、店の手入れは最低限でやってきたが、順にリニューアルや建て直しをやっていかないといけないだろう。それなりの投資をした場合、お客の利便性はどうなるか、どれぐらいで回収できるのかを考えないといけない。そういうことも含めて店舗戦略を練り直したい」

 −九月で創立百十周年となるのを前に経営理念を新たにした。

 「経営理念に『魅力ある職場を通して、職員とその家族の幸せを実現する』という項目を追加した。お客に喜んでもらうことは、職員が金沢信金で働いて良かったと思える瞬間。そういうことを職員に味わってほしい。お客のご相談にきっちりと応える職員を育てていきたい」

 ちゅうだ・ひでとし 早稲田大政治経済学部卒業後、1977年に金沢信用金庫に入庫。新神田支店長、人事教育部長、理事経営企画部長、常務理事などを経て2010年6月から現職。石川県経営者協会幹事、石川県信用金庫協会副会長なども務める。金沢市出身。64歳。

メモ

 1908(明治41)年、無限責任金沢材木町信用組合として発足。51年に金沢信用金庫に改組した。2017年3月期単体決算は、一般企業の売上高に当たる経常収益が88億9500万円、本業のもうけを示すコア業務純益が11億3500万円、純利益が21億3300万円。期末の預金残高は4943億3200万円、貸出金残高は2247億8500万円。営業エリアは石川県かほく市から加賀市大聖寺まで、店舗は金沢市を中心に計32店。

 

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