トップ > 北陸中日新聞から > 北陸けいざい > 狙いを聞く > 記事

ここから本文

狙いを聞く

市況と地の利追い風 ほくほくTT証券 中野隆社長

写真

開業1年黒字化見通し 

 ほくほくフィナンシャルグループ(FG、富山市)の子会社、ほくほくTT証券(同市)が今月、開業一周年を迎えた。好調な株式市況を追い風に、中野隆社長は初の通期決算となる二〇一八年三月期決算が黒字化になるとの見通しを明らかにした。顧客からの預かり資産残高は三月末の目標千四百五億円を「何とか達成できる」と語った。 (平野誠也)

 −開業からの一年間はどうだったか。

 「マーケットに恵まれ、ほぼ計画通りに順調に経営できた。『天の時、地の利』があった。天の時は地政学リスクが顕現化しなかったこと。地の利は北陸銀行系の証券会社として銀行の信用をバックに営業させてもらっていること。私たちは銀行から証券のニーズのあるお客を紹介してもらい、(顧客を)開拓するというのがビジネスモデル。これも非常に良かった」

 −業績はどうか。

 「単年度(一七年度)の黒字はまず大丈夫だろう。一七年一〜三月の欠損金が残っているが、うまくいけば累積損失も解消できると思う。株式だけでなく債券も投資信託もバランス良く伸びている。銀行は(預金)金利がほとんど付かない中、少しお金を持っているお客には証券をやってみようというニーズもある」

 「一〜三月によほどのアクシデントがなければ三月末の預かり資産残高の目標千四百五億円は何とか達成できる。その先の目標はマーケットの予想がつかないが、普通にいけば開業五年後に三千億円というのは一つのターゲットになるかもしれない」

 −二月五日に五カ所目の営業拠点として福井市に福井支店を出店する。今後の店舗展開の方針は。

 「全部で七、八カ所の店舗網にするため、北海道帯広市や富山県高岡市などを出店先の候補と考えている。旭川、福井両支店が順調に伸びてくれば具体的に(次の出店を)考える。ただ、預かり資産残高を増やさないといけないので、ゆったりとではなく計画的に出店したい」

 −北陸の地場証券界の今後をどう見るか。

 「国が貯蓄から投資、資産形成へと奨励する中、日本の証券業界全体の預かり資産残高は間違いなく増えていく。(北陸には)いろんな会社があり、それぞれ特色ある経営をしている。過当競争ではなく、全体のパイが増える中ですみ分けながら、みんながウインウイン(互恵)という形が当面続くのではないか。銀行出身の立場で見ると、銀行はマーケットが小さくなる中で競争が激しくなっているが、証券業界は全体で成長している数少ない分野の一つだ」

 なかの・たかし 早稲田大商学部を卒業後、1977年に北陸銀行に入行。宇奈月支店長や総合企画部長兼秘書室長、常務執行役員東京地区事業部本部長兼東京支店長、取締役専務執行役員東京地区事業部本部長などを経て2017年1月から現職。石川県小松市出身。63歳。

会社メモ

 北陸3県で初の地方銀行系証券会社。北陸銀行(富山市)と北海道銀行(札幌市)を傘下に持つほくほくFGの証券子会社として2017年1月4日に営業を始めた。ほくほくFGが6割、東海東京証券の持ち株会社の東海東京フィナンシャル・ホールディングス(東京)が4割を出資。富山市の本店のほか、札幌営業部と金沢、旭川両支店を構える。社員数は現在118人。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索