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狙いを聞く

好況の北陸 倉庫に需要 日通金沢支店 中野廣志支店長 

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能美物流センター新設

 国内物流最大手の日本通運(東京)が先月、石川県能美市に新設した物流センターが企業の物流拠点として期待されている。延べ床面積は二万平方メートル超で同社にとって最大規模。約二十年ぶりの地元出身支店長として赴任した中野廣志金沢支店長は「物流が活発な北陸地方の企業活動を支えたい」と意気込む。(嶋村光希子)

 −センターを新設した背景は。

 「石川は企業進出が多い。北陸新幹線の開業で観光は好調で、ビールやジュースなどの飲料や食品も多く消費される。物流が活発化する中で慢性的に倉庫が足りず、加えて人手不足でトラックの運転手も不足している。そうなると例えば、メーカーは材料や完成品が欠品になるのを恐れて、より多くの在庫を持とうとする。自前の倉庫を持つ企業はいいが、持たない企業は外部に求める。世の中の物流の流れが変わっているので、倉庫の需要も高まっている」

 −センターの特徴は。

 「まずは立地が良い。物流はトラック、JRのコンテナ、船、飛行機の四つの流れが基本。能美市は金沢港や小松空港からいずれもアクセスが良い。メーカーを中心とした企業が南加賀地方に集積していることも利点。北陸自動車道に来春、能美根上スマートインターチェンジ(IC)が開通する予定で、富山や福井へのアクセスも便利になる。金沢港の利用も促進できれば」

 「センターの倉庫自体はどんな荷物にも対応できる汎用(はんよう)型。最新式の垂直運搬機は赤外線が人に反応すると動かなくなるように安全性を高めた。災害などでの事業継続計画対応として建物の強度を高めて雨風に強くした。発光ダイオード(LED)照明で環境にも配慮している」

 −人手不足への対応は。

 「ドライバーはこれまで中途採用が多かった。来春は金沢支店として久しぶりに新卒の高卒者を採用する。昨年は石川の八高校を訪問したが採用できなかった。今回は二十六校を訪れて女性を含む数人を内定できた。即戦力ではないかもしれないが、長い目で期待している。外国人の採用活動もしている」

 −働き方改革への活動は。

 「ドライバーは移動時間と荷物の積み降ろしの間などに待機時間が多い。依頼主の都合で、車内で数時間待つこともある。こうした時間をどう削減できるか取り組んでいる」

 なかの・ひろし 1985年法政大卒後、日本通運入社。小松支店長、名古屋支店部長、大津支店長などを経て、2015年5月から現職。趣味はご当地検定の受検。石川県能美市出身。57歳。

会社メモ

 1937年設立。陸、海、空の輸送を手がける。国内外に拠点を抱える。金沢支店の管轄エリアは石川県内で、従業員は約300人。

 

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