トップ > 北陸中日新聞から > 北陸けいざい > 狙いを聞く > 記事

ここから本文

狙いを聞く

課題を複合的に解決 三谷産業 三谷忠照社長

写真

創業家の社長 3代目

 商社の三谷産業(金沢市)の三谷忠照社長が就任して四カ月。来年には創業九十周年も控えている。創業家の社長として三代目となる三谷社長は、事業内容が情報システムや建設、化学品など六分野の多岐にわたることを踏まえ、「事業が多角的で幅広いという強みを生かして、お客さまの抱える課題を複合的に解決したい」と意気込む。 (嶋村光希子)

 −就任後を振り返って。

 本年度は三カ年の中期経営計画の最終年度。前社長からの体制を受け継ぎ、完成させる。社員みんなで、目標や計画をやり抜く力をどう持つかを考えてきた。さらに来年度以降には自分が新計画を立案するということを意識している。

 事業が六分野と幅広い中で、経営陣に言われるのでなく、社員自ら「こういうことをやってみたい」とアイデアがわき上がる組織になればと期待している。

 −各事業分野で取り組みたいことは。

 建設や化学品関係の分野の顧客の課題をITで効率化したり付加価値を付けて解決したりするなど、多面的に物事を解決したい。

 具体的には、当社が建設関係で進めている、3Dの設計図を使って工事の進み具合を管理する「ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)」を活用して、人手不足が深刻な建築現場の負荷を下げられたら。

 そういった各分野で事業の重なる部分をより多くつくっていきたい。

 −他の分野では。

 化学品では、単に既存の製品を売るだけではなく、顧客の求めに応じた製品を研究するような提案営業も進める。情報システムでは、好調な働き方改革の支援ツール「POWER EGG(パワーエッグ)」をより広く浸透させたい。

 樹脂・エレクトロニクス事業では、車載向けを強化する。広島事業所を新たに建設、移転し、来年三月に完成予定だ。

 −働き方改革も進めている。

 育児や介護をする社員が柔軟に働けるように時差出勤を導入するなど、働きやすい職場づくりで、次から次へとアイデアを形にしている。いかに休むかのいわゆる「休み方改革」で終わるのではなく、どうすれば効率的に働けるかを真剣に考える必要がある。ミスやロスを減らす活動も長年取り組んでいる。

 みたに・ただてる 2009年慶応大経済学部を卒業後、米国ベンチャーキャピタルでの勤務を経て、10年から三谷産業取締役。12年4月から常務取締役。趣味はテレビゲームやボードゲーム。金沢市出身。33歳。

 会社メモ 1928(昭和3)年創業。情報システム、樹脂・エレクトロニクス、化学品、空調設備工事、住宅設備機器やエネルギー関連などを幅広く手がける。2017年3月期の連結売上高は668億6900万円。グループ全体の従業員数は2651人、三谷産業単体の従業員数は474人。

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索