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狙いを聞く

地域に根 もっと深く 北陸信金 石田雅裕理事長

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トップ就任3カ月

 北陸信用金庫(金沢市)の石田雅裕理事長はトップに就任してもうすぐ三カ月。日銀のマイナス金利政策で金融機関の経営環境が厳しい中、「チーム力が発揮できるよう総力戦で頑張り、地域に根差した信金をさらに深掘りしたい」と日々、張り切っている。 (坂本正範)

 −理事長になって取り組んだことは。

 以前からの経営改革を見直しながら、変化に対応できるようにしている。まずは現場。お客さまのもとへ足しげく訪問し、課題や問題点を一緒に考える。現場目線を大事にし、本部として営業店をサポートする体制を再度構築したい。事務の効率化を進め、紙でしていたことをパソコンで管理し、現場の営業店と本部が情報共有し、行動も判断も的確にスピード感を持ってできるようになってきた。

 職員や支店長がお客さまを訪問して親睦団体の会員を増強したい。金沢市など五地域に約八百四十人の会員がいる。来年三月までに二割増の千人にし、若い人も含めて地域の取引の輪を広げたい。融資や相談業務などいろんなニーズに応えようと本部営業統括部内に六月に事業先支援部をつくった。営業店をサポートし、取引先のコンサルにも積極的に対応している。

 −店舗戦略はどうか。

 経営改革で店舗は二十ほどから十四になった。「聖域なし」と思っている。将来性が見込める地域があれば前向きにも考えたい。午後四時までの窓口営業は軌道に乗っている。事務のスタイルも定着し、地域のお客さまの利便性を考えれば午後三時に戻すことは今のところ考えていない。

 −取引先の景況感は。

 北陸新幹線の開業効果もあって設備投資意欲はある。サービス、飲食、ホテルなどは新幹線の効果が波及している。全般的にもいろいろな動きがあると思う。取引先に当面の心配、不安材料はない。今のところは順調だ。

 −信金業界の現状、将来をどうみているか。

 当金庫の地域はメガバンク、地方銀行、信金、信用組合があって激戦区。競合はあるが、われわれの存在感が出せるようにお客さまとの日頃のご縁を大切にしないといけない。金融機関が地域発展のために連携し、個別事案で協調するのも必要。石川県内に信金は現在五つある。当金庫も三つが合併してできた。これからいろんな動きが出てくるだろうが、今はしっかりと役割を果たすことが地域の皆さんに応えることだと思っている。地域に根差した信金をさらに深掘りすることが必要だ。

 −理事長になってあらためて思うことは。

 果たすべき使命、責任の重さをひしひしと感じている。緊張感を持って、初心を忘るべからず、諸先輩が築き上げた金庫を守らなければ、という気持ちでいっぱいだ。

 いしだ・まさひろ 名古屋商科大卒業後、北陸信金入庫。複数の支店長などを務めた後、審査部長、執行役員、常勤理事、常務理事、専務理事を経て6月16日の通常総代会と理事会で7代目理事長に就任。趣味は「多少のゴルフ」と、夜の自宅周辺のウオーキング。座右の銘は「感謝」「謙虚」。金沢市出身。63歳。

会社メモ

 1971年10月、石川、小松、美川の3信金が合併して発足。愛称は「ほくしん」。金沢市、野々市市、白山市、小松市に計14店舗を持つ。2017年3月期の決算は経常収益が21億8600万円、コア業務純益(本業のもうけ)が7100万円、純損益が2億5100万円の損失。期末の貸出金残高は1102億3800万円、預金残高は1696億2800万円。

 

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