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狙いを聞く

北陸発の地方創生を NTTドコモ 川崎博子北陸支社長

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5G、IoTの活用推進

 NTTドコモは六月、北陸支社(金沢市)に初の女性支社長として川崎博子氏を起用した。第五世代移動通信システム「5G」やIoT(モノのインターネット)を使った取り組み、北陸の女性の働き方をどう考えているのか聞いた。 (石井真暁)

 −支社長として取り組みたいことは。

 北陸は経済全体が回復基調にあるが、例えば農業や漁業などは高齢化や後継者不足の課題を抱える。経済活性化策として5Gのネットワークを使い、社会に価値を提供したい。北陸発の地方創生に挑戦する。

 すでに金沢工業大など産学官民が連携し、石川県白山市で里山のスマートシティー化を目指している。里山からIoTの取り組み事例を作り、人材育成や産業の高度化をする。このように北陸の企業やNPO、行政などと社会が抱えるさまざまな課題に取り組む。高齢者の見守りや観光客への多言語対応サービスなども一緒に考えられれば。

 −北陸でも一人一台以上の携帯端末を持つ時代になった。今後の戦略は。

 時代が変わればニーズもスマートフォンの使い方も変わる。お客さまが感じる価値、感じたい価値は多様化し、より便利に、よりお得に使ってもらう工夫を続けたい。北陸は利便性が分かるとしっかりとお金をかける人が多く、お金の使い方が堅実な印象。納得してもらうことが必要だ。安心安全も提供する。災害時にはできるだけ早くネットワークを復旧させるなど、インフラを守り続けることが重要な使命のひとつ。

 −北陸は女性の管理職比率が低い。

 北陸は東京などと比べ三世代同居率が高く、子どもを保育園に預けにくい状況でもない。環境は整い、育児をしながら就業継続が実現できている。責任ある立場に女性が就くまでもう一歩。あとは女性自身が働くことを覚悟すること。人から言われてもキャリアアップのスイッチは入れられない。もうひとつは企業が戦略として多様な人材の活躍が力になると理解し行動に移すことだ。北陸でも女性の管理職が増えていく状況に変わっていく。

 −自身も育児を経験してきた。

 子育てが仕事の足かせになると考えない方がいい。時間的な制約は子育てと仕事の両方にあるので工夫をしたが、どちらか一方をとることにとらわれるとつらい。子どもと一緒のときは職場に申し訳なく、職場では子どもに申し訳なくなるのではなく、仕事はちゃんとし、子どもとも関わって、と発想を変えることが大事では。人生の選択なので子育ての有無にかかわらず能力とチャンスを生かせる環境が会社にある方がいい。

 かわさき・ひろこ 大阪大人間科学部卒業後、1987年4月入社。NTTドコモの東海支社静岡支店長、お客様サービス部長、CSR部長などを歴任。全国8支社では中国支社に次いで四国支社長と同時に2人目の女性支社長。6月から執行役員も務める。2007年から10年間、男女雇用機会均等法や育児・介護休業法を検討する厚生労働省労働政策審議会で雇用均等分科会員を務めた。趣味は料理で、北陸に赴任後は特に魚料理をしている。53歳。高知市出身。

会社メモ

 1993年7月に「エヌ・ティ・ティ北陸移動通信網」が設立され、2000年4月に「エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸」に社名を変更。08年7月にエヌ・ティ・ティ・ドコモと地域ドコモ8社が合併し、「エヌ・ティ・ティ・ドコモ北陸支社」になった。13年10月に社名をNTTドコモ北陸支社にする。北陸3県を管轄し、携帯端末の販売や通信サービスを提供する。社員120人。

 

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