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狙いを聞く

小松−羽田4往復「維持」 全日空金沢支店 大森満晴支店長

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海外客増へ地域発信

 北陸新幹線の金沢開業で利用者が大きく減った北陸の航空路線は、ここにきて「復活」に向かう兆しが見えている。四月に赴任した全日本空輸金沢支店(金沢市)の大森満晴支店長は小松−羽田便の一日四往復の維持が「私の使命」と力を込め、外国人観光客の集客も視野に入れた利用者増の戦略を練る。 (織田龍穂)

 −石川の印象はどうか。

 国際線の日本での営業を担当する全日空ワールドに一九八六年に入社し、最初の担当地区が北陸だった。当時は金沢駅前は整備されていなかった。今は欧米系の外国人観光客が非常に多い。歴史や文化に重きを置く外国人が旅行先に選ぶ印象がある。

 −小松−羽田便を昨年、一日四往復に減便した。現在の利用状況は。

 午後の便が減り、最終便の時間が早くなるなど、やはり利用者にご迷惑をかけている部分がある。利用者数の増減は今年三月まで一進一退を繰り返していたが、四月以降は前年の利用者数の実績を超えている。利用者減の一番底は終わったのではないか。七月から九月が正念場で、気を抜かずきちんとセールス活動に励み、上期で「底を打った」と言えるようにしたい。

 −上向きの要因は。

 北陸新幹線の開業から二年が経過し、利用者に飛行機と鉄道のすみ分けが徐々にできてきたのではないか。例えば、会社から小松空港までや、出張先と羽田空港との距離が近い人、空港まで車で行きたい人に「自分には飛行機が合う」と認知してもらえている。早期予約による割引航空券が浸透していることもある。

 −今後の課題は。

 まずは国内の利用客を伸ばすために地道な活動を続けていくことが重要。今後は少子化などで飛行機を利用する日本人の絶対数は増えていかない。そうすると国内線は外国人にどれほど乗ってもらえるかが非常に大きなカギとなる。

 金沢に赴任して、東京に住んでいたときには全然知らなかったさまざまなお祭りや行事があることに驚いている。能登では国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された青柏祭や、珠洲市の奥能登国際芸術祭など、海外の人にとっても魅力的な要素がたくさんある。全日空は小松、能登、富山の三空港に北陸最大のネットワークを持っている。広域の魅力を紹介するのも重要な使命。私も各地のお祭りなどに出掛け、実際に体験した上で海外のお客さまに発信したい。

 おおもり・みつはる 1986年に全日空ワールド(現ANAセールス)入社。全日空販売計画部担当部長、ANAセールス国内仕入営業部部長を経て2017年4月から現職。好きな言葉は「自責」。他人のせいにせず、自分を起点にしてどうすればよいか考えることを大事にしている。趣味はフランスワインの蔵巡りとランニング。山梨県出身。54歳。

会社メモ

 全日空金沢支店は石川、福井両県を管轄し、小松空港(石川県小松市)と能登空港(同県輪島市)発着の営業を担当。従業員9人。2016年度の旅客数は小松−羽田が前年度比14.7%減の42万1334人、能登−羽田は3.5%増の15万3030人。

 

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