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コラム 風紋

お互いさま

 東京をたった新幹線かがやきの車中、赤ちゃんが泣きやまない。その兄弟らしい男児は通路を走っている。親は大変だ。

 若い両親だった。乗客は遠巻きに、やや冷ややかに見ていた。その時、東南アジアからの訪日客らしい女性が席を立ち、赤ちゃんに話し掛けた。「こんにちは」とひと言だけ。両親は笑顔を返した。女性も幼児連れだった。それ以上、言葉は通じなくても、表情で「お互いさまよ」と聞こえた。

 日本では人に迷惑をかけないようにと教わって育つ。でも、時々息苦しい。もっと「お互いさま」を増やしてもいいのかな。 (編集局次長・松井学)

 

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