トップ > 北陸中日新聞から > コラム 風紋 > 記事

ここから本文

コラム 風紋

演劇人

 劇団四季を率いた浅利慶太氏。創立六十年を迎えた二〇一三年の年末、劇団代表としてじっくり伺った。明快な語り口は、四季の舞台のせりふのようだった。「演技を感情で表現するものと勘違いしている俳優がいる。感情過多な演技で、肝心なせりふが聞き取れないなんて、観客不在」

 芝居の感動を生む八割は戯曲の言葉との哲学を曲げなかった。傘寿と思えない迫力に圧倒されつつ、後継について聞くと「口に出せば官僚組織になる」と切り返され、福島原発事故にまで話が及んだ。組織の弊害を憂い、後世に奮起を促す熱い演劇人だった。合掌。 (小松支局長・浅野宮宏)

 

この記事を印刷する

PR情報

地域のニュース
愛知
岐阜
三重
静岡
長野
福井
滋賀
石川
富山

Search | 検索