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コラム 風紋

想像力の貧困

 三十年近く前の駆け出しの頃、ボランティア活動で賞を受けた女子高校生を取材した。彼女は両親ともがろうあ者で手話が日常で使えたし、普及して間もないワープロも使ってボランティアに積極的と評価された。一通りの取材後、同席していたお母さんに「彼女はどんな子ですか」と、彼女の手話で聞いてもらった。彼女は笑いながら「甘えん坊だった、ですって」。障害があろうがなかろうが、親ならば当たり前の答え。どこかで「良い子」だという答えを期待して質問した自分の想像力の貧困を恥じた。障害に関する話題になると、その時のことを思い出す。 (文化担当・松岡等)

 

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