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コラム 風紋

人間は考える葦

 台風シーズンだ。気圧九五〇ヘクトパスカルなどと聞くと相当な台風だと判断する。この気圧の単位は十七世紀フランスの哲学者で科学者パスカルの名にちなむ。死後出版された「パンセ」で「人間は考える葦(あし)だ」と書き残した人だ。人間は宇宙の前には葦のように弱いので、思考だけが頼りだという。

 自然の猛威の前に人間は知性で観測技術を獲得した。ただせっかくの警報だ、もっともっと心から警戒した方がよいように思う。パスカルは「クレオパトラの鼻がもう少し小ぶりだったら、地球は一変した」とも書き残した。耳をもう少し立てて気象予報に注意したい。 (編集委員・山田恭司)

 

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