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コラム 風紋

笑いと観察眼

 石川県立美術館で「これぞ暁斎(きょうさい)」展を鑑賞し、図録とともに河鍋暁斎戯画集(岩波文庫)も買ってしまった。多彩な展示作品の中でも戯画、おかしみのある絵に目をひかれたからだ。

 幕府の長州征伐を風刺した風流蛙大合戦之図。夜のうたげにうつつを抜かす明治政府の役人はナマズに例えられる。幕末維新、文明開化の世を生きた絵師の観察眼と笑いのセンスは実に鋭い。戯画集のページをめくるたびに口元がゆるんでしまう。

 翻って今の新聞の観察眼はどうか。紙面に明るい笑いがあるだろうか。暁斎に学ぶところは多い。 (編集局長・大場司)

 

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