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コラム 風紋

有力紙

 官製報道だらけのロシアで、ある典型的有力紙の紙面に驚いたことがある。二〇〇四年、ロシア南部であった学校占拠事件で人質の多くの子供が治安部隊突入で犠牲になった翌日、その一面は負傷した子を抱く父親の大きな写真だけ。記事も見出しもない。圧巻だった。惨状を隠したい政権の介入に業を煮やした編集長の判断。他紙が控えめな中、当局批判も鋭かったが即解任。紙面は元の政府広報に。以来介入は強まり今やメディア氷河期のありさま。まあ日本も深刻。首相が改憲の考えを特定紙に語りそれを「熟読して」と平気で国会答弁する時代だし…。 (編集局次長・中島健二)

 

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