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北陸文化

【本】生誕1300年 悲劇の歌人 生涯たどる 「悲しびの歌人 大伴家持」

写真

本紙小松泰静記者が出版

 今年は万葉の歌人・大伴家持の生誕1300年。家持の生涯をたどりながら「悲劇の歌人」とも呼ばれるその歌の世界を紹介する「悲しびの歌人 大伴家持」を本紙の小松泰静記者が自費出版した=写真。本紙に連載した関連記事も収録している。

 奈良時代前期、718年生まれとされる家持は、地方と中央を行き来しながら政治に携わる一方、万葉集編さんの中心人物だった歌人として知られる。初めての地方勤務地だったのが富山県と石川県の能登半島にあたる越中国。万葉集に収録の4516首中、473首が家持の作で、うち223首もが越中で勤めた約5年の間に詠まれた。

 本書では、越中で詠まれた名歌についてはもちろん、武門の名家であった大伴氏の系譜や政変とのかかわり、家持が人生の中でかかわった人々、歌を通じた交流などについて歌とともに紹介し、家持が抱えたであろう「悲しみ」の実相に迫ろうと試みている。

 本紙の連載記事「『海ゆかば』の実像」「悲しびの家持」なども転載。家持の全歌の50音順で並べた初句索引や年譜、大伴氏の略系図などの資料も収録した。富山市の書家遠藤翠扇さんの書、同市の写真家でミュゼふくおかカメラ館館長の金山嘉宏さんの写真が彩りを添えている。

 万葉集研究の第一人者で文化勲章受章者の中西進・高志の国文学館館長が「読了すると立体的に交響する家持ワールドがしっかりと自覚されるにちがいない」との推薦文を寄せている。

 四六判、192ページ。1500円(税込み)。中日サービス=電076(221)9121=を通じ、北陸中日新聞販売店で購入できる。 (松岡等)

 

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