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北陸文化

【雨乃日珈琲店だより ソウル・弘大の街角から】(6) 韓国スイーツ事情

ボリュームに圧倒される、弘大「カフェドパリ」の名物パフェ=ソウル市内で

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駆け抜ける流行

 料理研究家・なかしましほさんによるお菓子とコーヒーの教室が、六月に雨乃日珈琲店にて行われた。なかしまさんにとって韓国で初のワークショップだったが、告知を始めるなりすぐ満席に。韓国語に翻訳されているレシピ本の愛読者や、なかしまさんが運営するお菓子店「フードムード」を訪れたという男子(!)など、もともとのファンの他、日本の先生にお菓子づくりを学びたい、韓国ではあまり見かけないシフォンサンドを食べてみたいという、二、三十代の若者たちが集合。韓国の人たちのスイーツへの関心の高さを感じさせた。

 ここ最近、韓国のスイーツのレベルが味も見た目もぐんぐんあがっている。十年前と比べたら別世界で、ミルクかき氷など韓国初のスイーツが日本で話題となることも。一方で、日本の有名製菓学校で学びたいと夢見る若者は多いし、日本では定番のデザートが韓国では珍しがられたりもする。当店では、極めてオーソドックスなコーヒーゼリーを販売しているのだが、他にはあまりないとファンが多い。

「佳キ茶ノ時」(2015年)

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 日本人には意外なデザートが韓国で流行(はや)ったりもする。一昨年はティラミスが大ヒット。私などはティラミスと聞くと、日本で一世を風靡(ふうび)した九〇年代を思い出し懐かしい気持ちに。また同じ年には抹茶スイーツも流行った。当店でも以前から抹茶ガトーショコラを販売していたのだが、このブームのおかげで知名度もアップ。現在も当店の看板メニューだ。

 ちなみに今年は、日本のコンビニ発の「もち食感ロール」というロールケーキが、韓国に輸入されヒットしているという。スイーツというよりスナックだが、ワサビ味のお菓子も流行っているとか。

 スピード感ある韓国では、一年たらずで流行のスイーツがころころ変わる。一昨年大ヒットした台湾カステラの店なんて、今やほとんど見ない。弘大で人気のスイーツを食べ歩けば、韓国の今を感じるはずだ。 (しみず・ひろゆき=ライター、いけだ・あさこ=書家、金沢市出身)

(文・清水 博之 書・池多亜沙子)

 

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