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北陸文化

【映画】「母 小林多喜二の母の物語」「望郷の鐘」 30日 金沢で上映

(上)「母小林多喜二の母の物語」より(下)「望郷の鐘満蒙開拓団の落日」より

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 「蟹工船」などで知られるプロレタリア作家小林多喜二の母セキの生涯を描いた映画「母 小林多喜二の母の物語」と、満蒙(まんもう)開拓団と中国残留孤児の帰国運動に尽くした故山本慈昭さんの生涯をテーマにした「『望郷の鐘』満蒙開拓団の落日」が三十日、金沢市香林坊の石川県教育会館で上映される。ともに監督した山田火砂子さんの舞台あいさつがある。

 作家三浦綾子さんの小説「母」が原作。秋田県の小作農と小さなそば屋で生計を立てる貧しい家に生まれたセキは十五歳で嫁ぎ、三男三女をもうけるが、次男多喜二は治安維持法によって投獄され、特別高等警察の拷問で亡くなった。その生涯を通し、母としての愛情と平和を訴える。

 セキ役は寺島しのぶさん、多喜二役を金沢市出身の塩谷瞬さん。ほかに渡辺いっけいさん、趣里さん、佐野史郎さんらが出演している。

 「望郷の鐘」は、旧満州(現中国東北部)に渡った開拓団を題材に、中国残留孤児の帰国運動に尽くした山本さんの生き様を通して、平和の尊さを説く。山本さん役の内藤剛志さんのほか、常盤貴子さん、奥寺康彦さん、渡辺梓さんらが出演。

 一九四五年、長野県阿智村で僧侶、国民学校校長だった山本さんは村の開拓団とともに渡満。同年八月のソ連侵攻で妻子と引き離されてシベリア抑留となり、四七年に帰国するが、妻子は満州で死んだと知らされる。その山本さんは、中国人に育てられた日本人孤児からの手紙をきっかけに多くの残留孤児の存在を知ると、その後は帰国運動にまい進。九〇年に八十八歳で亡くなるまで救済運動に生涯をささげた。

 上映は「母」が午前十時半からと午後六時半からの二回。「望郷の鐘」は午後二時からの一回。

 前売り千二百円(当日千五百円)。高校生以下は前売り、当日とも五百円。前売り券は森井書店、ブックスふかざわ、文苑堂書店(示野本店、鳴和店、金沢店、入江店)で。(問)主催の現代ぷろだくしょん03(5332)3991 (松岡等)

 

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