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北陸文化

【本】コートジボワールの絵本翻訳、出版 村田はるせさん(富山県立山町)

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「アヤンダ おおきくなりたくなかった おんなのこ」

 西アフリカ・コートジボワールの絵本「アヤンダ おおきくなりたくなかった おんなのこ」(風濤社)=写真=を、富山県立山町のアフリカ文学研究者・村田はるせさんが翻訳、出版した。作者の作家ヴェロニク・タジョさんはアフリカでの児童文学普及に最も貢献した一人。村田さんは「アフリカと言えば動物といったステレオタイプではない、今、生きている子どもたちのことを絵本を通して知ってほしい」と話す。

 タジョさんは1955年、フランス生まれ。父の出身地のコートジボワールで育った。アフリカの子どもたちの絵本や物語集も手掛ける。村田さんによると、フランス植民地時代が長かった西アフリカ地域では、出版物の多くがフランスから輸入。タジョさんは地域文化に根差した子供向けの本を出す地元の出版社を育てることにも積極的にかかわっているという。

 「アヤンダ」は、父親が戦争に行ったまま帰らず、心に傷を持った少女の成長を描いた物語。小学低学年から読める内容だが、多くの国で内戦を経験するアフリカの現状や、その中で生きづらさを抱える女性の生き方も考えさせる。

絵本「アヤンダおおきくなりたくなかったおんなのこ」を読み聞かせする村田はるせさん(左)=富山市内で

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 「絵本はアフリカに目を開く媒体になる。東日本大震災で近しい人を失うトラウマ(心的外傷)の問題にも通じる話でもあり、年代を問わず読んでもらい、子どもたちには読み聞かせをしほしい」と話す。

 村田さんは青年海外協力隊でニジェールに派遣された後、東京外国語大地域文化研究科博士後期課程修了。フランス語圏の国々の絵本を紹介する展示活動を全国で展開。アフリカについて学ぶ「クスクス読書会」主宰。タジョさんの小説「イマナの影 ルワンダの果てまでの旅」(仮題)の翻訳、出版も予定している。A4変形判、1500円(税別) (松岡等)

 

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