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北陸文化

【音楽】イ・ランさん が歌う「イムジン河」 ミュージック・ビデオが話題

「イムジン河」を歌うイ・ランさん=スウィート・ドリームス・プレス提供

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21日、金沢でトークショーとライブ

 韓国新世代のシンガー・ソングライターとして注目を集めるイ・ランさんが、ザ・フォーク・クルセダーズの「イムジン河」を日本語、韓国語で歌ったミュージック・ビデオ(MV)を発表し話題を呼んでいる。韓国語手話を交えたその表現は時代や言葉、国と国との境界線を可視化し、超えていこうとするかのようだ。21日に金沢市内であるライブのチケットは既に完売する人気だ。

 イ・ランさんは1986年ソウル生まれ。大学で映画演出を専攻。イラストレーター、漫画家などマルチに活動し、短編映画「変わらなくてはいけない」「ゆとり」、コミック「イ・ラン4コマ漫画」「私が30代になった」、エッセー「いったい何をしようという人間かと」など。アルバムに「ヨンヨンスン」「神様ごっこ」(ともに日本盤はスウィート・ドリームス・プレスから発売)がある。

 このうち「神様ごっこ」は、韓国の若い世代から支持を受け、2017年の韓国大衆音楽賞で最優秀フォーク・ソング賞を受賞。その授賞式で受け取ったトロフィーをその場でオークションにかけるという大胆なパフォーマンスが韓国内で話題になった。その時の顛末(てんまつ)と韓国社会の女性をめぐる情況を自身が文章にし、「早稲田文学増刊女性号」に寄稿している。

 イムジン河は朝鮮半島の南北の軍事境界線をまたいで流れ、分断の象徴ともなっている臨津江のこと。「イムジン河」の原曲は、韓国側出身で第二次大戦後は北朝鮮で活躍した詩人の朴世永が、南の故郷への思いを詩にしたものに曲がつき、北朝鮮や在日コリアンの間で歌い継がれてきた。

 日本では1968年にザ・フォーク・クルセダーズが松山猛さんによる歌詞で歌ったが、レコードの発売は自粛。長く放送されることもなくなっていたことで知られる。その経緯は後に映画「パッチギ!」(井筒和幸監督)でも描かれた。

 イ・ランさんは、韓国内ではあまり知られていなかったこの曲を、日本語、韓国語、韓国語手話を交えて映像化。撮影は臨津江の川岸で行われた。MVは、韓国、北朝鮮、日本それぞれで複雑に重なり合う心情が鮮烈に表現されている。

 金沢でのトークショー、ライブは、イ・ランさんとソウル・弘大地区の雨乃日珈琲店(金沢市から移住した清水博之さん、池多亜沙子さん経営)との交流もあって実現した。

 トークショーは21日午後2時半から、金沢市長町のオヨヨ書林せせらぎ通り店で。イ・ランさんが監督した自身の楽曲のMVなども上映する予定。料金は1200円(要予約)。予約・問い合わせは、同店=電話076(255)0619。メールoyoyoshorinseseragi@gmail.com。金沢市柿木畠の「shirasagi/白鷺美術」での午後8時からのライブチケットは完売した。(松岡等)

 

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