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北陸文化

【舞台】意外な振り 注目して ダンサー・振付師 近藤良平さん

ダンスのワークショップで体を動かす障がい者ら=金沢市の金沢21世紀美術館で

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金沢21美でワークショップ

 ダンサー、振付師の近藤良平さんと埼玉県内の障害のある人たちによるダンスカンパニー「ハンドルズ」の公演「初めての そんなふうな 気がしない」が3月11日、金沢市民芸術村パフォーミングスクエアである。金沢の障害者らもゲスト出演。公演を前に4日、金沢21世紀美術館シアター21で、近藤さんによるワークショップがあり、近藤さんの声に合わせて、さまざまな動きに挑戦した。2009年から続くハンドルズにとっても初の地方公演。どんな出会いがあるのだろう−。(松岡等)

障害ある人のダンスカンパニー「ハンドルズ」が来月公演

 近藤さんは、学ランを着た男性だけのダンス・カンパニー「コンドルズ」を主宰。ダンス公演だけでなく、テレビや映画などでも活躍する。障害者とともにダンスを始めたのは二〇〇九年。埼玉県の福祉関係部局からの誘いがきっかけだった。

 「最初は実験が多かった。公演になっていたのかどうか。でも、本人たちがもっと続けたいと言ってくれたし、それ以上に、親御さんやサポートしている人たちも」。彩の国さいたま芸術劇場小ホールでの公演は年一回のペースで続き、二回公演の年も。コントなどの笑いを含む個性豊かなダンスパフォーマンス。「古くからやって名人芸に近いような人たち八人を連れてきますよ」と自信をみせる。

なかむらくるみさんと近藤良平さん(右)

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 この日の金沢でのワークショップは八月に続いて二回目。知的障害者のある人、車いすの利用者ら九人が参加し、公演に向け、さまざまな表現を繰り返した。

 自分だけの決めポーズを取って客席に向かって自己紹介したり、沖縄民謡に乗って踊りながらパレードしたり。近藤さんの合図に合わせて、喜ぶ様子を表現したり、そろってスローモーションのように動いたり。どの人も笑顔が絶えない。「ハンドルズでも参加している人たちにネガティブな人がいない」と近藤さん。

 ダンサーとしても影響を受けている。障害のある人たちの身体表現を「例えば『ゾウの動きをしてみて』というと、健常者だとどうしても、どこか動きの共通項を探して振付も記号みたいになってしまう。ところが、彼らには全く違った動きがあり、そこがおもしろい。すごい振付だな、と学ぶ瞬間でもある」と。

 金沢市在住のダンサー・なかむらくるみさんは金沢公演でアシスタントとして参加する。十カ所ほどの福祉施設などでヨガやダンス教室などを行っているが、普段から障害者と接する中で、「みんなどこか違うものを持っている」と話す。

 東京五輪・パラリンピックが近づくにつれ、障害者に注目が集まる中での公演だが、近藤さんは「どうしてもパラスポーツに傾きがち。自分たちは笑いを含むダンスパフォーマンスだが、障害者の表現にはほかにも多様性があり、注目してほしい」と呼び掛けた。

金沢からもゲスト出演

 公演は金沢市大和町の市民芸術村パフォーミングスクエアで。三月十一日午後二時半開場、午後三時開演。料金は一般二千円、障がいのある人やその介助者、高校生以下は千円。(問)金沢21世紀美術館交流課076(220)2811

 

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