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北陸文化

【舞台】森山開次さん 文楽の世界舞う 森山さん「展開の力 見てほしい」

コンテンポラリーダンスで文楽の世界を表現する森山開次さん(右から2人目)=いずれも金沢市の石川県立音楽堂で

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3月3日公演

 日本を代表するコンテンポラリーダンサー森山開次さんが文楽をテーマにした新たな創作舞台に挑む「芸の鼓動」の公演が三月三日、金沢市の石川県立音楽堂邦楽ホールである。作曲家・黛敏郎さんによる「無伴奏チェロのための『BUNRAKU』」に乗せて、森山さんがどんな舞で人形浄瑠璃を表現するのかが楽しみだ。 (松岡等)

 同音楽堂の委嘱で毎年、金沢で邦楽、洋楽などとコラボレーションした舞台を創作している森山さん。昨年は能「安宅」、歌舞伎「勧進帳」の世界に挑んで喝采を浴びた。

 文楽をテーマにする舞台について「日本の古典芸能である文楽を黛さんが西洋の楽器でここまでの曲にした。それをさらにどう展開するかが一番。守るだけではなく、新しい創作にしていく、その展開の力を見てもらいたい」と語る。

 『BUNRAKU』は一九六〇年、大原美術館(岡山県倉敷市)三十周年記念行事に際し、創設者の大原総一郎にささげた曲。太夫の語りと三味線による義太夫節を、チェロのさまざまな奏法を駆使して表現する。演奏は、オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)首席チェロ奏者のルドビート・カンタさん。横笛の名手・藤舎名生(とうしゃめいしょう)さん、鳴物に藤舎呂英(ろえい)さんが加わる。「金沢ではこれまでずっとカンタさんと共演してきた。そのチェロで踊ると思うだけでがんばろうという気持ちで高ぶる」という。

桐竹勘十郎さん(右)に人形遣いの指導を受ける森山開次さん

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 森山さんが文楽のキツネの人形を遣う場面も。一月二十九日、文楽人形遣いの桐竹勘十郎さんから人形の操り方の指導を受けた。「ありがたい出会いをいただいた。一朝一夕でできるものではないと戒めながら、表現者として胸を借りるつもりで挑戦したい」

 音楽構成、映像は、金沢市出身の映像クリエイター、音楽家などとして活躍するモリ川ヒロトーさんが担当。「森山さんという芯の通った強い感性に触れ、楽しい体験ができた」と。その金沢らしい映像美を使った斬新な舞台演出も見どころになる。

     ◇

 公演はこのほか第一部で、いしかわ子ども邦楽アンサンブルが箏曲「六段の調」、長唄「末広狩」の一部を抜粋して演奏。第二部では、箏講師の元井美智子さんと地元の演奏者が「さらし風手事〜だちゅら−宮城道雄から沢井忠夫へ」と題し、現代邦楽の世界をメドレーで紹介する。

公演メモ 3月3日午後3時15分開場、同4時開演。入場料は一般3000円、大学生以下1500円、ペア券5000円。託児ルームあり(有料、28日まで事前申し込みが必要)。(問)音楽堂チケットボックス076(232)8632。北陸中日新聞、石川テレビ放送共催。

 

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