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北陸文化

【本】憧れのドイツ古書 手本 「高橋麻帆書店」という古書店

高橋麻帆さんの著書「『高橋麻帆書店』という古書店」。綴じていないユニークな装丁はドイツの古い植物図譜へのオマージュから

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装丁こだわり抜き出版

 主にドイツの古書を扱うユニークな古書店を営む高橋麻帆さん(金沢市本多町)が、研究者から古書店主に転身するまでの日々をつづった「『高橋麻帆書店』という古書店」(亀鳴屋)を出版した。

 高橋さんは一九七八年、京都府生まれ。京都府立大、京都大大学院を経て博士号を取得。ウイーン世紀末の文化が専門。夫の転勤に伴って東京に住んでいた時に、東京・神保町で洋書の古書店として名高い田村書店の洋書部に飛び込んだのをきっかけに古書店を志した。

 本では、田村書店でのドイツ書の目録作り、本を通じた人々との交流、古書店を開業するまでの日々など、古書と古書店にかかわるさまざまなエピソードを交え、エッセイ風に記した。哲学者ヘーゲル自身の書き込みのある古本が田村書店で発見されたこと、竹久夢二のスケッチブックが古書市に出された話、開業前にドイツの古書店やオークションを見て回った際の日誌など盛りだくさんの内容。

 装丁はこだわり抜いた。大きさは日本の文庫本よりひと回り小さい、縦一三・五センチ、横九・二センチ。一九世紀ドイツの図版制作者、博物学者のシュトゥルムによる「ドイツ植物写生図譜」へのオマージュから、当時と同様に綴(と)じないで、箱入りの装丁。高橋さんが店で取り扱っている稀覯本(きこうぼん)や図譜、楽譜などを図版として収録した。本文百三十六ページ、カラー図版四十枚、箱入り。限定五百十部。二千三百円(税別)。

 高橋さんの思い出が詰まった布で飾って綴じる特装本も少部数で出版する予定もあるという。購入は、(問)亀鳴屋076(263)5848(電話、ファクスとも)か同店のホームページから。 (松岡等)

 

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