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北陸文化

【コミュニティシネマ 街中銀幕から】 こども映画教室のプロデューサー

 映画は監督のものだ、という考えもあるけれど、多くの映画は一人では作れない。出演する人、撮影する人、監督、音声、小道具などを製作する美術を担当する人、現場が機能するように動く助監督や、資金を集めたりスタッフを集めるプロデューサーなどいろんな人たちの共同作業だ。

 毎年三月に金沢21世紀美術館で開催しているこども映画教室では、プロの映画監督を特別講師に招き、こどもたちが三日間で映画を製作する。上映も行う。短い時間ながら宣伝もする。いろんな役割を共同で作業をするから、自分の役割を見つけていく。何をしていいかわからなかった子も、どんどんと何をするか考えていく。

 さて、昨今は大手の映画会社の映画も共同出資で映画を製作することが多くなった。なんとか製作委員会、という名前で映画会社やテレビ局などが共同で出資したり、ハリウッド映画でもいろんな国からの出資で商品を作るケースが増えている。

 商業映画で出資者が増えるとどうなるか? 映画の出来に口を出す人が増えるということだ。リスクを減らしたいから危険な表現や難しいテーマは抑えたい、とか、みんなが知っている、もしくはスポンサーに縁のあるアイドルや役者を主演にしたい、ということもあるかもしれない。映画の舞台に地元を使いたい、というのもある。

 そんな中で、名プロデューサーは出資者や監督などの意見を調整し、スタッフの人事をし、作品の方向性を決定づける。名画の陰には必ず名プロデューサーがいる。

 前述のこども映画教室の中で、プロデューサーの役割をするのが大人のスタッフの仕事だ。特別ゲストの講師をお招きしてこどもたちの映画のテーマを決め、お金を集めてスタッフを集めて、機材を用意して、こどもたちが映画を作る環境を整える。

 毎年、助成金をもらって続けてきているが、次回の映画教室はメインとしている助成金を取ることができなかった。それでも継続していきたいので、スポンサーや出費を抑える方法を探しているところだ。興味のある方は、ぜひお話を聞いていただけないだろうか。

 こどもたちが舞台あいさつで胸を張っている姿を見るたびに、今年も名プロデューサーがいるぞ、と思う。 (シネモンド支配人・上野克)

 

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