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北陸文化

【本】「先人群像七話」第2集 100冊目の自著 かつおきんやさん

「先人群像七話」を出版したかつおきんやさん=金沢市の中日新聞北陸本社で

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加賀藩下級武士の「咄随筆」下敷きに

 金沢市の児童文学作家かつおきんやさん(89)=本名・勝尾金弥、中日文化賞受賞者=が、江戸時代の金沢の暮らしを物語にした短編集「先人群像七話(ななつばなし)−三百年前の金沢で 第二集」(能登印刷出版部)を出版した。一九六九年の「天保の人びと」(サンケイ児童出版文化賞)から数え、かつおさん百冊目となる著書。

 シリーズ第一集に続き、加賀藩の下級武士・森田小兵衛盛昌が一七二六〜二十七(享保十一〜十二)年に見聞きした実話を書き残した「咄随筆」を下敷きにし、かつおさんが、そのわずかな記述から想像を膨らませ、調べた史実を踏まえて物語にした。

 家族から大事にされた呉服店の幼い跡取りが、事故でのどにきせるを突き刺してしまう話など全七話。方言や歌われた数え歌や、習俗なども、読みやすく物語に取り込む手法はかつおさんの作品ならでは。それぞれの作品の舞台を現在の場所に重ねて表した地図も付けた。

 かつおさんは「中学生たちに、自分の住む金沢で江戸時代の人々がどんな暮らしをしていたのかを知ってもらいたい」と話している。 (松岡等)

 

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