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北陸文化

【本】山田太一さんのシナリオ集 刊行記念イベント 12日、富山

山田太一さんのシナリオ集

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名ぜりふ「今こそ多くの人に」

 脚本家の山田太一さんが手掛けたテレビドラマのシナリオ集「山田太一セレクション」が、一人出版社として知られる里山社(川崎市)から刊行されている。最新刊は、鶴田浩二さん演じる特攻隊帰りの主人公の名ぜりふが胸に響くNHKの人気シリーズ「男たちの旅路」。全12話を集めた。刊行を記念し同社代表の編集者・清田麻衣子さんが12日午後4時から、富山市中央通りの「ほとり座」でトークイベントを開く。

 「男たちの旅路」のシナリオはこれまでシリーズの一部しか出版されていなかった。警備会社を舞台に、戦争を体験した吉岡司令補(鶴田さん)と生き方に迷う若い警備士たちの世代を超えた交流を描く。鶴田さんが発する厳しくも優しい言葉の数々が胸を打つ。

 シナリオ集は、日本のテレビドラマの金字塔とも言われる「早春スケッチブック」、3人の女性を主人公にした群像劇の先駆けにもなった傑作「想い出づくり」に続く復刊の3冊目だ。

 山田さんは1934年、東京・浅草生まれ。木下恵介監督の助監督を務めた後に独立。中日新聞などに連載した自らの同名小説を脚本化した「岸辺のアルバム」は、テレビドラマ史上屈指の作品と言われる。ほかに「沿線地図」「ふぞろいの林檎(りんご)たち」など名作多数。作家としても小説「異人たちとの夏」が山本周五郎賞受賞、エッセー集「月日の残像」は小林秀雄賞を受賞している。

 清田さんはフリーの編集者として「総特集 山田太一」(河出書房新社)、河出文庫の山田太一エッセイコレクション「昭和を生きて来た」などを編集。「山田さんのドラマ作品には、日本人に失われつつある『良識』が含まれ、シナリオにある数々のアフォリズム(箴言(しんげん))は生きる指針にもなるはず。今こそ多くの人に読んでほしい」と話す。

 トークイベントでは、清田さんの編集プロダクション時代の元同僚で、富山市を拠点に活動するライター藤井聡子さんとともに山田作品の魅力を語り尽くす。1500円(ワンドリンク付き)。

 予約・問い合わせは、メール=xtc5408@hotmail.co.jp=へ。

   (松岡等)

 

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