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北陸文化

【コミュニティシネマ 街中銀幕から】 角川映画40周年記念で映画祭

 一九七六年に『犬神家の一族』が公開されてから、角川映画は今年で四十周年を迎えた。その記念作品として、今年は一九八一年に大ヒットし角川映画を象徴する作品になった『セーラー服と機関銃』の続編となる『セーラー服と機関銃−卒業−』が公開された。

 角川映画と言えば、角川春樹事務所の製作、現在のメディアミックスの先駆けとなる企画の数々や今の日本映画界では実現できそうもない超大作映画のほか、作家性を前面に押し出した作品など、時代を象徴する作品を手掛けてきた。シネモンドでも角川四十周年を祝って、今年の大みそかから『犬神家の一族』をはじめ十二作品を上映する角川映画祭を特集上映することにしている。

 実は十年以上前にも角川映画の特集を企画したことがあったが、当時は配給会社の条件などの事情があって実現できなかった。今回の特集上映では昭和の作品から個人的に好きな作品を中心に選んだ。

 記念すべき第一作で、石坂浩二の金田一耕助がはまり役になったシリーズの最初の作品『犬神家の一族』。岡田茉莉子、岩城滉一、松田優作ら豪華キャストでつづった超大作社会派サスペンス『人間の証明』、高倉健主演、薬師丸ひろ子初出演作にして金沢ロケ作品でもある『野性の証明』、こちらも金沢でロケした原田知世主演の『愛情物語』も上映する。

 さらに角川映画を代表する女優である薬師丸ひろ子の代表作『Wの悲劇』と、原田知世の代表作『時をかける少女』。超大作なら『復活の日』と元祖の『戦国自衛隊』。劇場アニメ−ション映画では傑作活劇『カムイの剣』、そして角川映画でハードボイルドアクションの一時代を築いた松田優作の『蘇(よみが)える金狼(きんろう)』。

 僕のオススメ作品は、『大人は判(わか)ってくれない』をはじめ、さまざまな映画のパロディーを詰め込んだ大林宣彦作品『金田一耕助の冒険』と、阿佐田哲也の大ヒット小説を真田広之、鹿賀丈史ら個性派キャストでドライに描いた娯楽作品の大傑作『麻雀放浪記』だ。

 スクリーンで蘇える角川映画。ラインアップを眺めるだけで、ワクワクしませんか? (上野克=シネモンド支配人)

 

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