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北陸文化

【舞台】被災地への思い 今こそ 前進座「怒る富士」2月公演

前進座の「怒る富士」公演について話す嵐圭史さん(左)=金沢市の中日新聞北陸本社で

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 江戸時代の富士山噴火で被災した農民に寄り添った幕府の関東郡代・伊奈半左衛門の実話を元にした前進座の時代劇公演「怒る富士」が来年二月、富山市と金沢市である。一九九二年に半左衛門役として文化庁芸術祭賞を受賞して「自らの代表作」という座長の嵐圭史さん(76)は「今こそ社会に問うべき作品」と力を込める。

 原作は新田次郎の同名小説。宝永四(一七〇七)年の富士山大噴火で周囲の村々が甚大な被害を受けた史実を掘り起こした。幕府から災害対策を任された半左衛門が民衆と交わりながら、幕府の棄民ともいえる政策に対し、命がけで正義を貫こうとする姿を丁寧に描く。

 一九八〇年の初演以来、第六次となる全国巡回公演。東日本大震災から五年を経て、被災地のファンからの要望を受けた。復興が進まない現状と風化、その後の御嶽山の噴火や熊本地震なども重なる。

 嵐さんは「東北の復興の状況にあらためて思いをはせてもらえればという気持ち。芝居では大どんでん返しも用意しており、楽しんで見ていただけるはず」と来場を呼び掛けた。

 富山市は二月九日午後二時から、富山県民会館大ホールで。問い合わせは、富山医療生協組織部=電076(441)8351=へ。

 金沢市は石川県立音楽堂邦楽ホールで二月十日午後二時からと同六時半からの二回公演。問い合わせは、石川県健康友の会連合会内=電076(253)1540=へ。 (松岡等)

 

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