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北陸文化

【映画】黒部の自然や金沢の風景 比嘉愛未さん作品語る

映画「カノン」をPRする比嘉愛未さん(左)と雑賀俊朗監督=金沢市内で

写真

きょう公開

 富山県黒部市や金沢市を舞台に3人の姉妹と母との葛藤を描いた映画「カノン」(KADOKAWA)が1日に全国一斉公開される。「リトル・マエストラ」(2012年)でも北陸を撮った雑賀(さいが)俊朗監督がメガホンを取った。キャンペーンで訪れた金沢市内で雑賀監督と三姉妹の次女・藍を演じた比嘉愛未さん(30)が作品を語った。

 金沢の老舗料亭で祖母(多岐川裕美さん)に育てられ、東京、黒部、金沢でそれぞれが悩みを抱えながら生きる三姉妹。既に死んだと言われていた母親(鈴木保奈美さん)が実はアルコール依存による認知症を患いながら生きていたことが分かり、3人は母の過去を探す旅に出る。長女の紫(ゆかり)をミムラさん、三女茜(あかね)を佐々木希さんが演じる。

 比嘉さんは、母親に愛してもらえなかったトラウマ(心的外傷)を抱え、結婚に一歩を踏み出せないでいる女性を熱演。「自分自身、仕事とプライベートの両立について考えることもあり、等身大で演じられた。30歳になり、繊細で優しい作品に出会えたのは意味があった」と語る。役作りでも「自分は長女で、藍とは逆の性格。友人に『次女は上と下に挟まれ、少し引いて物事を見るところがある』という話を聞きヒントになった」とも。雑賀監督は「人生は楽しいことばかりではないし、三姉妹はそれぞれに生き方がへただが逆にリアリティーがあり、共感してもらえるのでは」と映画に込めたメッセージを語る。

 黒部市の自然や名所が存分に映像になった。沖縄出身の比嘉さんは「北陸のイメージが変わった。人と自然が共存しているのは沖縄と同じ。テレビドラマと違って映像を深く残せるのが映画。学校名が消えてしまう直前の黒部市三日市小学校の子どもたちがエキストラで出演してくれ、その名前を残せたのはよかった」と話す。

 「3週間のロケは雨も多かったが不思議と屋外の撮影では晴れた」と明かした雑賀監督。「地元の人から夕日がとても美しい場所があると教えられてロケハンで訪れてからラストはここでと決めていた。素晴らしいシーンが撮れた」と自信をみせた。 (松岡等)

 

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