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北陸中日美術展

私の美世界 ▼5 「Mosquito on the skin」 森正樹さん(42歳、愛知県瀬戸市)

写真

2匹の蚊が問う 生と死

 蚊が人の皮膚から血を吸っているのが左。右では、その蚊がたたかれてコロリ。皮膚のぷくっと刺された痕が笑える。二体で一組。足から生える細毛や皮膚のきめなどは精巧で、見ているとむずがゆくなってくる。

 養護学校に勤務しながら、年に一度、心に残るこれという作品をつくってきた。「わざわざミシンを買って、初めて縫い物に挑戦した」という力作だ。

 三月、東日本大震災で無数の人々が亡くなる映像に泣いた。命のはかなさを痛感し、何かしらの作品をと考えたが、なかなかできない。思い付いたのが蚊。人にはかゆみを残すだけのちっぽけな存在でも命がある。拡大された蚊の生と死が、生きる意味を問いかけている。 (松岡等)

 =終わり

 

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