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北陸中日美術展

私の美世界 ▼3 「エスケープIV」 加藤桂二美さん(64歳、富山県南砺市)

写真

逃げ道を求める気持ち

 つぶれた太い管や閉じられた箱から顔を出している細い管は、どれも身をよじって逃げだそうとしているように見える。「自分の中に何かに狭められるようなところがあって逃げ道を探していた。いい道がないかなという思いが作品になった」

 鈍い茶褐色はさびたまるで鉄のようだが、釉薬(ゆうやく)を塗って焼いた陶器。赤は漆で着色した。組み合わせて焼き上げる技術も簡単ではない。

 前衛的な陶造形を作り始めて十五年くらい。「毎回、何かテーマを決めて作品づくりをしてきた」。東日本大震災をテーマにしたわけではないが、震災後の閉塞(へいそく)感を感じる人がいるかもしれない。それには「受け止める人の見方でいいと思う」。 (松岡等)

 

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