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北陸中日美術展

第50回北陸中日美術展で中日大賞を受賞 寺尾寿造さん

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 「何か賞をと思っていたが、まさか大賞とは」。半世紀の節目を迎えた北陸中日美術展で、平面・立体を合わせ約三百点の力作の中からグランプリに輝いた。

 受賞作「こわれ・もの subtitle paradox」は、嘆くように突っ伏した裸婦の体に、磁器に入るようなひびを描き、緑色の花を配置。審査員からは「新鮮な表現」と評価を受けた。

 「ネガティブなイメージだが、生あるものは必ず壊れる。だからこそ生きている間はしっかり生きるという『逆説』を描いた」

 中学生の時から絵が好きだったが、専門に学んだことはない。福井市職員だった約四十年間は「もっぱら見て歩くだけ」。都市計画部長を最後に定年すると「待ってました」とばかりにアトリエをつくった。それからは最も集中できるという朝五時から絵筆を取る。

 高校三年の時、日本を代表するアンフォルメルの画家今井俊満の絵に衝撃を受け、これまでは抽象画がほとんど。しかしこの数年取り組み始めた受賞作のシリーズで大輪を射止めた。「今後もこのシリーズを続けたい」。福井市在住。七十四歳。 (松岡等)

 

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