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北陸中日美術展

私の美世界 ▽4 『nirvana』 堀一浩さん(金沢市、41歳)

写真

日常に思いを重ねて

 セーラー服の少女が倒れている。頭を乗せた右腕の先に、手首から流れた血がたまりをつくっている。

 開いた携帯電話に散らばった薬。異様に大きなイチゴやケーキ、人形たちが取り囲んでいる。夢の世界か。意味深な画面だ。

 短大に勤務して学生に接するうち「好きな物だけで自分の世界を固める今の女の子たち」の姿と、その周りにある現実とが気になるようになった。

 タイトルの「ニルバーナ」は「涅槃(ねはん)」(悟り)を意味する仏教用語。釈迦の入滅を弟子や動物たちが嘆く様子を描いた“涅槃図”になぞらえた。

 「それぞれの日常に思いを重ねてもらうためのものとして見てほしい。深読みもしてくれたらいいんです」  (鈴木弘)

 

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